◆編集後記◆

商業を取り巻く環境の厳しさは一向に改善されず、中小零細商業者数は統計からみてもどんどん減少しています。そんな中自分達の生きのびる方法はソフト事業の有効活用以外には無いとの強い信念から、積極的にソフト事業に取り組んでいる組合があります。愛称“ほっぺちゃんカード”で知られる秋田市共通商品券(協)に藤木理事長を訪ね、久しぶりにさわやかな気持ちにさせられました。

労働時間が減ったら余暇も減った・・・・今年もゴールデンウィークが終わったが、こんな結果が余暇開発センターがまとめた“99年版レジャー白書”で明らかになった。白書は「厳しい経済環境や将来への不安が経済的、精神的ゆとりを失わせていると」分析、余暇の過ごし方では、旅行など費用が嵩むものが減少する一方、映画・ビデオ鑑賞、音楽鑑賞などが伸びており、「地元で、地味に、自分磨き」という『3J』が最近の傾向と分析している。

従来の中小企業政策は大企業との格差是正を重要な政策理念とし、構造の高度化、事業活動の不利の是正等を政策目標としてきた。基本法が制定されて35年、今後の中小企業施策は「多様で活力ある独立した中小企業の育成・発展」がカギとなる。本会の総会でもこうした新しい方向を加味した事業計画・予算が承認された。支援団体にも競争原理の導入が叫ばれている。文字通り、本会にとってもその真価が問われる歴史的な1ページがはじまった。

(S・K記)


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