フロム情報連絡員

景況回復感乏しく、D.I値が再び悪化

情報連絡員80名
回答数:74名
回答率:92.5%
5月分


図の見方●前年同月比の【D.I値】をもとに作成しております。

○情報連絡員報告による5月分の県内景況は、前年同月比で業界全体のD.I値は−36.5ポイントとなっており、4月調査と比べて14.7ポイント悪化した。住宅着工数の増加により木材・木製品は改善が見られるものの、他の製造業では仕事量の減少や過当競争による価格の低下が目立っている。小売業・商店街では買い控えが見られるなど売上は低迷している。


対前年同月比
好転悪化割合 業界全体


業界の声
繊維は夏物の売れ行きが不振で、先の見通しもはっきりしない状態。
(繊維・同製品)
製材は地場における荷動きは総じて良好な状態を保持。しかし、首都圏向けは荷動きは鈍い。価格は安値横ばいの推移。原木は品薄状態で、価格は上昇傾向。
(木材・木製品)
仕事量が減少している。価格競争が続いており、納入価格も低下。
(印 刷)
出荷数量は前月比では94%、前年同月比では92%と大幅に減少し、厳しい状況。
(生コンクリート)
全体的に仕事量が減少。公共工事に多少の伸びは見られるが、地元民需が伸びず、過当競争による完全に採算割受注が大部分。操業度・雇用も悪化。
(鉄鋼・金属)
清酒は先月に引き続き順調で売上高は前年同月比104.9%、焼酎も147.7%と好調、発泡酒・リキュールも依然根強い人気で126.8%。
(酒類卸売)
新車の販売台数は、軽自動車が新規格になって以来8ヵ月連続して二桁の増加となっているが、登録車は26ヵ月連続のマイナスと厳しい状況。
(自動車販売)
全体的には前月比・前年比とも売上は低迷。地域振興券対策も量販店には歯が立たたない状態。
(小 売 業)
飲・食料品は前月比・前年比とも概ね横ばいで推移。
(県央部商店街)
衣料品は買い控えが目立ち、3月下旬〜4月中旬までにみせた売上を維持できないでいる。
(県央・県南部商店街)
家電は前月に引き続き低調。商店街全体に活気が見られず、売上は低迷。
(県央・県南部商店街)
官公庁の新年度事業として設計の発注が出てきている。個人向け住宅の設計は、住宅金融公庫の住宅のみ動きが良くなっている
(建築設計)
電気工事は民間工事が依然として低調。管工事も工事量が少ないため売上高・収益とも低下。
(電気工事・管工事)
公共工事及び民間住宅工事等が徐々に出始めていることにより洗砂の出荷数量が前月比で104.6%、前年同月比では164.5%と大幅に増加。
(砂利採取)
 連絡員の素顔 
  vol.4

 秋田県印刷工業組合
 常務理事 大門 一平 さん

■業界の現状−
 県内印刷業界においては、ユーザーのOA化、ペーパーレス化、印刷のマルチメディアやデジタル化など技術革新への対応あるいは人材確保など課題は多い。組合では平成10年度に雇用促進センターを通じて人材確保推進事業を実施し、業界全体の労働環境の改善、人材育成に努めた。都市部に較べ官公庁への依存度が高い秋田県においては、対行政との連携が重要であり、組合としても働きかけを行っている。

■組合の運営について−
 設立当初のメンバーから2代目3代目に代替わりしているところが多いが、設立当初の趣旨・目的を理解するのが難しくなってきている。青年部活動・異業種交流活動などを通じて、組合事業の再活性化を図るべきと思う。従業員研修・情報収集・共済・全国的なネットづくりなどに組合組織を活用していきたい。具体的には青年部でも残紙の活用による海外へのボランティア活動などを計画している。

■趣味について−
 野球・ゴルフ・ボーリングなど体を動かすことは大好きです。野球は中学の時に一時やりましたが、“運動部”というのが肌に合わないのかもしれません。小学4年の娘とのコミニュケーションも大事にしたい。




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