フロム情報連絡員
D.I値がやや悪化
個人消費も伸び悩み
情報連絡員80名
回答数  76名
回答率 95.0%
12月分


図の見方●前年同月比の【D.I値】をもとに作成しております。

○ 情報連絡員報告による12月分の県内景況は、前年同月比で業界全体のD.I値は-26.3ポイントとなっており、11月調査と比べて1.3ポイント悪化した。年末需要で景況は前月よりも好転した業種が多かったが、消費動向に回復感は見られず売上も前年並みにとどまった。前月に引き続き「設備操業度」「取引条件」「資金繰り」等各項目は小幅ながら改善傾向となっている。


対前年同月比
好転悪化割合 業界全体


業界の声
☆清酒は贈答等の需要期となり前月比では好転したが、前年比では出荷量が減少。
(食料品)

☆ニットは冬物の期中追加発注はなく、春物投入も遅れ気味。
(繊維・同製品)

☆プレカット加工は受注状況も良く好調に推移。
(木材・木製品)

☆年末チラシ等の発注により前月比では幾分好転。しかし、例年に比べ年末年始の需要は低迷している。
(印刷)

☆仕事量の不足、価格の低落で売上・利益とも低下。
(鉄鋼・金属)

☆清酒の売上高は微減、焼酎は微増、ビールは横ばい、果実酒・洋酒は減少、発泡酒・リキュールは依然好調を維持。
(酒類卸売)

☆クリスマス商戦、正月の準備等で身の回り品の売上がやや増加。
(県央・県北商店街)

☆忘年会・宴会需要で利用客は増えたが、売上は前年並み。
(旅館・ホテル)

☆公共工事の建築は件数が大幅に減少。土木工事も完成工事が多い。
(建築)

☆公共工事の発注量が減少。民間工事は競争の激化から受注単価が低下。
(電気工事)

☆中央地区では2000年問題対策による資材等の在庫確保の動きが見られ、輸送量がやや増加。
(運輸)

☆冬期降雪期前の公共工事竣工時期であり、生コン用骨材の荷動きは順調。
(砂利採取)

 連絡員の素顔 
  vol.10

 協同組合秋田卸センター
 常務理事 須田 一雄氏

■業界の現状─
 昭和45年に設立以来、今年で30年になるわけですが、この間、卸売業界の変遷には目を見張る変化がありました。配送費のアップ、運転手不足、価格破壊による取引条件の悪化など、多くの経営環境の悪化などに対処するために組合では共同配送事業、高速別納事業等の新規事業に取り組んだり、人材確保推進事業、地域中小卸売業活性化事業等の各種助成事業を実施するなどの試行錯誤を繰り返してきました。

■今後の組合の運営のありかたについて─
 設立当初の高度化事業のメリットは十分に受けたと思いますが、今後は組合の自主的な事業展開による魅力ある団地づくりに取り組んでいかねばならないと考えます。魅力とは詰まるところ、組合の財政基盤を確立した上での、組合員へのサービス提供の充実ということになろうかと思います。そのためには組合自体が十分な収益力を持ち、内部留保を充実させる必要があります。
 具体的には組合資産の活用、共同事業の活性化を進めることです。卸売業は現在物品納入、保管、運送がメインですから、コンピュータ、インターネットを活用した情報化による物流のコストダウンを図る必要があります。

■休日の過ごし方について─
 スポーツ観戦が大好きです。野球、相撲、ラグビー、サッカー何でも興味がありますが、自分では残念ながらできるものは少ないです。野球は特に高校野球が好きですの で、シーズンには秋田市以外でも遠く足を延ばして観戦にいきます。
 お酒は、晩酌をたしなみますが、外での酒席のおつきあいも結構楽しんでおります。



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