フロム情報連絡員
製造業のD.I値が好転 非製造業は「好転」業種なし
情報連絡員80名
回答数  72名
回答率 90.0%
4月分


図の見方●前年同月比の【D.I値】をもとに作成しております。

○ 情報連絡員報告による4月分の県内景況は、前年同月比で、業界全体のD.I値は-36.1ポイントで前月調査と比較して3.2ポイント悪化した。
 製造業のD.I値が-3.7ポイントで16.3ポイント好転したが、非製造業ではD.I値は-55.6ポイントで14.3ポイント悪化した。
 非製造業全業種において前年同月に比べて「好転」したというところがゼロという、平成9年12月以来の厳しさが全体のD.I値を引き下げた形になった。


対前年同月比
好転悪化割合 業界全体


業界の声
☆豆腐は取引先の連日の特売による製品価格の低迷で、売上げが下がっている。         
(食料品)

☆清酒の出荷量は4,546キロリットルで、ほぼ前年並み。
(食料品)

☆ニット・繊維ともに夏物の製品が最盛期に入り、前月に続き売り上げが好調。
(繊維・同製品)

☆製材は住宅公庫の申し込みが大幅に減少したため、荷動きが悪い。プレカットは高水準で推移し、前年比で2割増というところ。
(木材・木製品)

☆新年度需要で、一部に活発な動きがあるが、県全体では売上げダウンにブレーキがかかったという程度で、収益改善にはつながっていない。
(印刷)

☆新年度需要を期待したが、前月比で5%減少した。前年比では横這いである。
(コンクリート製品)

☆前年同月比で81.2%と大幅に減少となっており、厳しい状況が続いている。
(生コンクリート)

☆建築鉄骨は量販店・コンビニ等の見積もり件数が増えているが、工場・ビル等の建築物は少ない。   機械は電子・通信部品に係る設備投資については動きがあるが、輸送機械、産業工作機械等の加工分野は依然低迷状態。
(機械・金属)

☆全体で漸く微増となった前月から一転、前月・前年比とも減少した。好調が続いていた焼酎が前年比でダウンした。ビールも例年になく気温が低いせいか勢いに欠ける。発泡酒・リキュール等は好調を持続している。
(酒類卸売)

☆ガソリン、軽油、灯油はともに値上がりしたが、元売りからの仕切価格が依然値上がりしていることから、収益改善にはつながっていない。
(石油小売)

☆衣料品は夏物の時期になったが、天候不順のため売上げは伸び悩み。身の回り品も消費者の買い控え状況が続いている。
(商店街)

☆整備需要は前年比95.2%。1〜3月は前年を上回っていたが、再び減少となった。
(自動車整備)

☆小規模設計に若干の受注があるが、官公庁のハコものが激減で先行き不安が大きい。
(建築設計)

☆前年同月比で数字的には低落傾向は見られないものの、景況回復の実感はない。
(タクシー)

☆公共・民間とも新規発注が少なく、手持ち工事も大幅減少。ただし資金繰りについては、3月の公共工事完成による入金で改善した。
(建設)

☆3月に較べて荷動きは鈍い。加えて運賃が低下、燃料が上がるというトリプルパンチで一層厳しい状況となっている。ただし県南においては、一般貨物の動きが良かった。
(運輸)


 連絡員の素顔 
  vol.14

秋田県印刷工業組合
理事 相澤隆之氏 

■業界の現状─
 バブル崩壊以降の景気低迷を背景に受注環境が悪化し、受注単価の下落を生じ、厳しい収益状況を余儀なくされています。
 当業界におけるデジタル化は、設備更新・増設時期と重なり、また、印刷機器購入価額の低廉化或いはパソコン減税などに見られるように設備投資しやすい環境条件が整ってきたことで、各社ともそれぞれの事業経営規模に応じた形で着実に進んできています。

■今後の事業展開について─
 本年2月、全日本印刷工業組合連合会が今後の業界羅針盤とも云うべき「2005計画」を策定しました。
 この計画は、従来の護送船団方式による業界全体の構造改善策とは異なり、数あるメニュー化の中から自社に適したメニューを選択し、自社の特徴を活かしながら自ら経営努力を行うべき旨を全国レベルで求めているものです。
 各社は今後、これら経営指針に基づき、デジタル化の対応などにより、コスト対応力強化や納期短縮、品質向上などの経営努力を行い、受注基盤の強化、収益体質の強化に取り組んでいくことになります。

■休日の過ごし方について─
 子どもがまだ小さい(5才)ので、休日は家族サービスか、仕事を離れてのパソコン通  信などでのんびり過ごしています。趣味の「山登り」や「スキー」もなかなか行く機  会がないですが、いずれ家族で再開したいと考えています。



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