フロム情報連絡員
製造業・非製造業ともにD.I値が好転
情報連絡員80名
回答数  75名
回答率 93.8%
8月分


図の見方●前年同月比の【D.I値】をもとに作成しております。

 情報連絡員報告による8月分の県内景況は、前年同月と比べて景況が「好転」したとする向きが12.0%(前月調査11.0%)、「悪化」が36.0%(同42.5%)となり、業界全体のD.I値は−24.0ポイントで前月調査−31.5ポイントと比較して7.5ポイント好転した。
 製造業では生コンクリート、コンクリート製品の好調がD.I値を好転させ、非製造業では総体的に「悪化」から「不変」へと回答がシフトしたため、D.I値が改善された。

対前年同月比
好転悪化割合 業界全体


業界の声
☆お盆需要で売上げは前月比では増加したが、前年比では未だ上向いていない。
(食料品)

☆県内清酒出荷量は2,183キロリットルで前年同月比では78.2%で、この時期の落ち込みは折り込み済みとはいえ、大幅な後退であった。
(食料品)

☆秋冬物受注分から再び加工賃の低下傾向が出始めてきた。
(ニット)

☆比較的順調であった新潟・北陸方面向け製材品の動きにかげりが見え始め、関東向けも依然として動きが鈍い。一方、原木については上げ気配が伺われた前月と同様の状況で、比較的堅実な動きとなった。
プレカットはお盆休みの関係で売上げが若干減少しているところもあるが、大手ハウスメーカー向けについてはフル稼働の状況である。
(木材・木製品)

☆年度替わり時期の需要が終わり、民需・官公需ともに低迷。価格・売上金額ともに下げ止まったまま、上昇気配が伺われない状況にある。
(印刷)

☆出荷数量は、117,155m3で前月比では96.6%と若干減少であるが、前年同月比では106.2%と久しぶりに増加した。
(生コンクリート)

☆鉄骨製作分野では、前月に比べ多少の売上げ増が見られた。また価格面でも低落傾向に歯止めがかかってきている。機械工業はIT関連の事業拡大により、一部に受注拡大傾向があるが、企業間格差については、鉄鋼と同様に大きくなりつつある。
(鉄鋼・金属)

☆猛暑の影響でビールは売上げ増加。発泡酒、リキュール、焼酎も好調。
(酒類卸)

☆ガソリンは前月比20銭値上がり、1リットル当たり105円75銭。軽油は30銭値上がり、84円67銭、灯油は18リットル宅配で838円と2円値上がりした。これまで安値に抑えていた地域の小売店が、元売りからの仕切価格を転嫁し始めたため、地域間格差が縮小した。
(石油小売)

☆公共工事のいわゆるハコモノは大規模・小規模にかかわらずほとんど動きがない。
(設計)

☆県外客の観光タクシー需要があったほかは、県内全体の需要動向は依然として厳しく、運行回数でも売上高でも前年を下回っている。秋の行楽シーズン需要に期待をつなぐ。
(タクシー)

☆お盆休みに入り、大型工事の発注は少ない。公共工事の単価がかなり低下し、業界全体として厳しく受け止めている。
(建設)

☆前半までは前月同様、青果物(特にスイカ)・米穀・肥料等の荷動きの増加で多忙を極めた。下旬に入ってやや落ち込んだが、それでも前年並みは確保できた。
(運輸)


連絡員の素顔 
  vol.19

秋田県南砕石協同組合
事務局長 照井 冨士男氏

■業界の現状−
 山の砕石や川砂利など、一般的に骨材と呼ばれる資源は、道路工事や河川整備そして住宅建築に欠くことのできない基礎資材です。
 近年、公共工事の減少などにより、骨材の使用量が落ち込んでいます。ただし、今後、東北自動車道秋田道の4車線化や日本海沿岸自動車道などの工事も着工されており、明るい材料も見られます。

■今後の組合の動きについて−
 環境問題や緑化推進など自然との共生が叫ばれる中で、骨材の確保が厳しい状況となっています。
 昨今、骨材の代替材として建設廃材をリサイクルする傾向にあり、組合としても安価で良質な骨材を安定的に供給できる体制づくりが今後の課題です。

■趣味は何ですか−
 若い時から山登りが好きで、いまでも年に2〜3回は登っています。登る山は駒ケ岳や栗駒山といった近くの山ですが、有志と一日かけてゆっくり登ることが、一番のストレス解消です。
 そのほか、史跡巡りや郷土美術館、博物館などを5歳の孫を連れて見て回ることも楽しみの一つにしています。


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