フロム情報連絡員
食料品、木材・木製品が不調
全般的にD.I値が悪化
情報連絡員80名
回答数  74名
回答率 92.5%
11月分


図の見方●前年同月比の【D.I値】をもとに作成しております。

 情報連絡員報告による11月分の県内景況は、前年同月と比べて景況が「好転」したとする向きが13.5%(前月調査16.7%)、「悪化」が47.3%(同37.5%)で、業界全体のD.I値は−33.8ポイントで前月調査−20.8ポイントと比較して13.0ポイント悪化した。
 製造業の好転業種割合は前月調査並みであるが、「食料品」、「木材・木製品」の「売上高」「取引条件」「収益状況」などが悪化傾向にあり、D.I値が悪化した。
 非製造業でも「卸売」、「商店街」の「販売価格」「収益状況」が依然として低迷しており、全般的にD.I値が悪化した。

対前年同月比
好転悪化割合 業界全体


業界の声
☆なべ物や煮物などの需要が多くなり、動きは活発であったが、価格面はなお厳しい状況。
(食料品)

☆清酒出荷量は3,188キロリットル(前年同月比で99.4%)と僅かに減少したが、ほぼ前年並みを確保できたことは健闘に値する。
(食料品)

☆例年の端境期で、各社とも在庫調整に動いた模様。また発注が、海外に流れた感があった。
(ニット)

☆原木は不需要期に向かっていることや、大型工場の操業停止などのニュースで、弱含みの傾向にある。プレカットの加工坪数は前月比で減少した。合板は針葉樹合板の出荷が順調で、市況も安定して推移している。
(木材・木製品)

☆前月に比べて大きな動きは見られないものの、仕事量に関して企業間格差がみられる。
(印刷)

☆出荷数量は、前月比では94.6%と減少したが、前年同月比では110.9%と、大幅に増加した。
(生コンクリート)

☆地元需要は依然低迷し厳しい状況。ただし中央からのIT、半導体関連の設備投資需要の動きはある。収益状況は多少の改善がみられる。
(鉄鋼・金属)

☆清酒は健闘しているが、前年には及ばない。焼酎、ビール、発泡酒、リキュールは依然として好調を持続しているものの、洋酒と果実酒は落ち込んだ。
(酒類卸)

☆新車販売は、登録車が2,831台(前年比102.9%)と増加、軽自動車は1,812台(同92.6%)と減少となり、合計では4,643台(同98.6%)で若干の減少となった。
(自動車販売)

☆ガソリンは前月比6銭値上がりして、1リットル当たり108円42銭。軽油は19銭値上がりして88円3銭。また、灯油は18リットル宅配で15円値上がりして904円となった。11月に元売会社の仕切価格が全油種とも値上がりしたものの、末端価格の上げ幅は灯油を除くと1円未満で、ほぼ横這いの状況となっている。
(石油小売)

☆手持ち工事は順調に消化しているものの、公共・民間工事ともに大型の物件は減少している。
(建設)

☆好調だった米の需要が減少し、前月に比べ減少傾向であった。特に関東方面への動きが悪い。
(運輸)


連絡員の素顔 
  vol.21

大館機械工業協同組合
事務理事 長崎博靖 氏

■業界の現況−
 バブル崩壊から長期の景気低迷のもと、受注量、価格面ともにかなり厳しい状況が続いています。最近になって、受注量の方はいくらか増加傾向にあるようですが、単価は依然としてアップ要因がみられず、収益面、資金繰り等は、まだまだ改善傾向が見られない状況にあります。

■今後の組合運営について−
 中央労働災害防止協会から安全衛生活動に関する認定を受けて、現在、労働災害防止、従業員の健康管理のための活動を行っております。助成事業としては12年度で終わりますが、今後ともこの事業を続けていきたいと思います。
 また、優秀な人材の確保・育成、技術の改善向上を目的とした教育活動も併せて行っていきたいと考えております。

■休日の過ごし方について−
 夏の間は、子供達のクラブ活動の応援などで休日を過ごしていました。その間に、月1回程度で唯一の運動であるゴルフ(練習も兼ねて)をしています。


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