新年あけましておめでとうございます。
　新世紀を迎え、謹んで皆様の今後ますますの御活躍をお祈り申し上げます。
　さて、昨年は、県政にとりまして、21世紀に向けて、本県の発展の礎となるべく策定した「あきた21総合計画」をスタートさせた大きな節目の年でありました。
　また、県内の経済状況を振り返ってみますと、生産面では一部業種が先導する形で緩やかな回復基調にあるものの、個人消費に力強さが見られないなど、全体としては依然厳しい状況にありました。
　今、少子・高齢化社会の到来、経済のグローバル化、高度情報通信の進展など、私どもを取り巻く環境は大きく変わりつつあります。
　このような時代の変化の中で、簡素・透明・効率を目指した21世紀の行政システムの構築に向けて、国、地方を通じた大きな改革が進められております。
　県では、時代の変化に柔軟に対応できる、分権の時代にふさわしい行財政システムの確立などに引き続き取り組むとともに、景気の回復を確かなものにするための施策を講じてまいります。
　また、本県の地域特性や産業集積を生かしながら、時代に適合した新産業、新事業の創出や中心市街地の活性化に取り組むなど、「あきた21総合計画」に掲げた「産業が力強く前進する秋田」の実現のため努力してまいります。
　大競争時代を迎え、中小企業が健全な発展を遂げていくためには、経営資源の共有化や戦略的な多様な連携を推進し、時代を先取りした新たな分野への進出を図るなど、従来にも増して積極的な経営姿勢が求められております。
　秋田県中小企業団体中央会においては、グループ創業バックアップ事業をはじめ、企業連携シーズ育成事業、デザイナーズバンク育成事業など、時代の要請する分野に取り組んでいるほか、組合の情報発信や業界が抱える課題にも積極的に関わり、地元企業、組合の成長発展を支援されております。
　中小企業が変革を求められている時、地域経済の中心的存在として引き続き地元企業や組合をリードされ、県経済発展のために持てる力を十分発揮されますよう期待しております。
　また、2001年はビッグイベントであるワールドゲームズが開催されます。
　アジアで初めてのスポーツイベントの成功に御支援、御協力をお願いいたします。
　終わりに、秋田県中小企業団体中央会並びに会員の皆様にとりまして、2001年が明るい希望に満ちた年でありますよう心からお祈り申し上げます。