年 頭 所 感

秋田県中小企業団体中央会
会長 東海林正隆


 あけましておめでとうございます。
 新しい年を迎え、中小企業組合関係の皆様並びに県内中小企業の皆様に謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 昨年は、21世紀最初の年という記念すべき年であり、本県では、8月に開催された「ワールドゲームズ秋田大会」には多くの県民が参加し、大成功のうちに終了しました。また、10月には県民長年の悲願であった国際定期航空路線となる「秋田-ソウル便」の開設など、本県の国際交流に向けての喜ばしい話題が数多くありました。
 しかし、国内の景況は、回復の兆しがないままの越年となり、県内でも製造業の中心である電気機械製造業の景況停滞から早期退職者が増加するなど、かつてない厳しい1年であったと思います。
 このような状況の中、本会では国や県との密接な連携のもと、日常相談業務の充実強化、会員組合に対する各種支援に努めたほか、創業のためのセミナーも精力的に開催するなど、幅広い活動を行って参りました。
 その結果、稲庭うどん業界が一層の品質の向上を目指す基盤として「秋田県稲庭うどん協同組合」を設立したほか、創業では、男鹿の天然塩を売り出した「企業組合男鹿半島振興会」が設立されるなど、新しい活動が始まっております。
 また、初めて取り組みましたIT研修は、本会の研修と本会が仲立ちをして会員組合の皆様が実施した研修とを総合すると、8,000人を超える組合や企業関係者の受講があり、パソコン能力の向上に大きく寄与することができました。
 2002年の新しい年も、中小企業は引き続き厳しい試練を課されておりますが、秋田県では、産業・社会構造の変化に対応するため雇用創出プログラムを策定し雇用の場の確保に向けて懸命の努力をしており、いずれそれらの効果も徐々に現れるものと期待しております。
 本会としても今年は、創業・経営革新・情報化をキーワードに日常相談業務を基本とし、組合代表者会議や組合訪問を通じて収集したご意見を基に、会員組合ひとつひとつの状況を分析し、状況に合致したきめ細かな支援を行っていくことにしております。
 また、組合を通じた組合員企業への支援策として、特に改善要望の強い「社内体質の改善」への取り組みに対し、転換期に即応した経営ノウハウの導入を積極的に支援する新たな事業の立ち上げを行うなど、支援の幅を更に広げてまいる所存であります。
 さらに、従来から取り組んで参りましたインターネット販売を含めた業界からの情報発信機能の充実強化、共同事業の実践としてのポイントカードサミット、企業間ネットワークを活用した新たな事業の展開など、意欲ある組合・企業・グループに対し積極的な事業展開を図ってまいります。
 最後になりましたが、今年は午年、午年に因み会員組合並びに組合員企業の皆様が広野を疾走する駿馬のごとくご活躍されることをご祈念申し上げ、挨拶とさせていただきます。


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