平成14年度 中央会重点事業を終えて |
本会では、「環境変化に対応した中小企業連携組織活動の積極的展開」「IT化に対する積極的支援の展開」などを重点目標として14年度も様々な事業展開を図ってきました。今回は、その中から重点事業にスポットをあてて、その実施概要をご紹介します。 |
グループ創業バックアップ事業 |
本会では、企業組合による創業支援を中心として3回のセミナーを開催しました。 |
第1回:「創業支援セミナー」 |
本セミナーでは、組合員4名、出資金8万円でSOHO事業に取り組んでいる企業組合ドリームスタッフ・アットマークの谷藤厚子理事及び大学の仲間達と始めたパソコン教室を企業組合として活動している企業組合グラデミーの川出健一理事長から事例として講演を頂きました。 |
第2回:「創業支援・ワーカーズコレクティブセミナー」 |
本セミナーは、秋田市民消費生活協同組合の後援を得て、注目を集めている事業形態のワーカーズコレクティブとその活動に適している企業組合制度をPRしました。講師に企業組合ワーカーズ・コレクティブみち三上政子理事長を迎え、具体的な活動事例により働く事による社会への参加と貢献について講演を頂きました。 |
第3回:「創業ステップアップ講座」 |
本講座は、創業するための具体的なプラン作りを2日間に亘り行いました。内容は「起業プランの作り方」、「借入金の返済計画」、「損益分岐点分析の考え方」などについて実習を含めながら研修を行いました。 3回のセミナーの参加者は、延べ169名にのぼり、半数以上は女性でした。本会では、参加者で具体的な創業に向けて準備を進めているグループに対して支援をしております。 企業組合制度も、個人だけでなく法人も組合員になれるなど新たなパターンの創業も可能になりました。本会では、グループ創業を引き続き支援していく事にしております。 |
企業連携シーズ育成事業 | ||||||||||
本会では、平成12年度から毎年研究テーマを決め「機能性食品研究会」を組織し、その研究活動を支援してきました。今年度のテーマを整腸作用などの機能性がある「オリゴ糖」とし、26社が参加して自社の製品に活用できないか研究活動を行いました。 研究会では、オリゴ糖の種類の一部である「フラクトオリゴ糖」、「ガラクトオリゴ糖」及び「キシロオリゴ糖」について研究し、各社で活用できるオリゴ糖を配布し試作品を開発しました。試作品は、消費者モニターから意見を聞き、改良を重ね販売する予定にしております。 [試作した製品及び開発企業]
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デザイナーズバンク育成事業 |
県内のデザイナーと産業界との交流・連携を図り、秋田発のものづくり、新製品・新デザイン開発への事業展開を図るための本事業は、世界遺産白神山地の特産品を考えるプロジェクトの立ち上げ、資質の向上と意識改革のためのセミナー、県内クリエイター・デザイナーの活動を紹介するデザインフェスタを開催しました。 |
白神山地の特産品を考えるプロジェクト |
本プロジェクトは、県内で唯一世界遺産に登録されている白神山地のブランドを活用し、新たな特産品開発をデザイナーから提案し、具体的な商品開発に繋げていくことを目的に立ち上げました。今年度は、現在販売されている商品を調査し、約100点のデータを収集しました。15年度はこれらのデータを分析・検討した結果を基に、地域と連携しながら白神山地プロジェクト・オリジナルブランド品の開発に取り組む予定にしております。 |
デザインフェスタ |
昨年度に引き続き開催したデザインフェスタは、テーマを「はたらくデザイン」とし、県内で生み出されたデザインの展示(プロダクトデザイン・ソフト開発)を始め、伝統的な形にとらわれず、使いやすさを追求した現代的デザインの曲げワッパや川連漆器などデザインの目線からみた各企業・商品の紹介が行われ、デザインがいかに産業と密接に結びついているかをアピールしました。 また、デザインにまつわるエピソードを公演した寸劇や、新たなソフトウェアを活用した映像デザイン、音楽を取り入れたwebデザインも紹介し、デザイナーの幅広い活動を広く県民に知ってもらいました。 県内の商品・製品開発は、商品・製品が開発された段階でデザインを考えるというプロセスが多く、販売に苦慮しているケースが多い。来年度は具体的なターゲットを決め、売るためにどんなデザインの商品・製品を開発したらよいか、デザイナー側からの提案ができる交流・連携の場を図る予定にしております。 |
中小企業情報創造発信強化支援事業 |
本事業は、県内中小企業者がインターネットを活用して商取引に円滑に取り組めるよう、県内業界団体やその構成員企業、任意グループなどを対象に、商品データベースを搭載した「ショッピングモール」の構築を支援しているものです。 今年度は秋田県製麺(協)、秋田県味噌醤油工業(協)、秋田県食品研究開発促進協議会の2組合1グループがショッピングモールを開設し、34社が自慢の商品を全国に販売しており、新たな販売チャンネルとして機能を十分に果たしております。 なお、15年度も3組合等を支援する予定にしております。 ■秋田県製麺協同組合 ■秋田県味噌醤油工業協同組合 ■秋田県食品研究開発促進協議会 |
ポイントカードサミット開催事業 |
本会では、ポイントカード・スタンプ事業実施団体への支援策として昨年度から、合同イベントを開催しています。また、事業の効果的な実施ノウハウについて研修するために「ポイントカードサミット」を開催しました。 |
合同イベント | |
昨年度は、「秋田空港発着の定期便による韓国旅行」でしたが、今年は、より多くの消費者に還元できるイベントということで、8ポイントカード会が参加し「全県うまいもん発掘!!8つのポイントカード会がおすすめするうまいもん店お食事券交換会」を開催しました。 ◎共通商品券との統一交換日:平成14年9月22日 ◎お客様の利用期間:平成14年9月25日〜10月31日 ◎参加レストラン:30店 15年度は、今年同様「全県うまいもん発掘」イベントを8月1日から開催する予定にしております。 ポイントカード・スタンプ会が推薦するお店は原則としてOKとする予定ですので、参加店も増え、使いやすいお食事券となります。ご期待下さい。 |
ポイントカードサミット |
今回のサミットは、セッションIの全国事例、セッションIIの県内事例の2部構成で開催しました。 セッションIでは、弘前土手町商店街振興組合連合会野沢正志事務局長から大型店を取り込んで実績を上げている状況について説明がありました。 セッションIIでは、県内の5団体の取り組みについて報告があり、参加団体の今後の運営について参考となる内容でした。 15年度も実施ノウハウについて引き続き研修するためポイントカードサミットを開催する予定にしております。 |
インターネット戦略セミナー |
インターネットを企業経営の中に戦略的に取り組むための手法を学ぶためにセミナー及び研修会を開催しました。 |
IT戦略セミナー |
本会では、モノと情報の流れの最適化を目指す物流業務改善が、企業の競争力向上を高める重要な要因であることから、「IT+戦略物流で勝ち残るための手法」をテーマにセミナーを開催しました。 講師の実体験を通した物流システムの構築についての講演は、参加者に非常に参考になる内容で好評でした。 |
ITステップアップ研修 |
組合や企業の情報化支援を行うために下記の日程で研修会を開催しました。 15年度も継続してプレゼンテーションソフトの操作研修などを実施する予定にしております。 |
14年度実施内容
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