年頭にあたって全国中小企業団体中央会会長石川忠

年頭にあたって

全国中小企業団体中央会
会長　石川忠

　明けましておめでとうございます。
　平成16年を迎えるにあたり、全国の中小企業の皆様並びに組合を中核とする中小企業団体の皆様に謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
　顧みますと、昨年は、後半になってようやく株価の回復基調が見られたものの、倒産件数は極めて高い水準で推移し、失業率も依然5％台半ばで高止まりを続け、完全失業者数も増加しました。加えて、長期にわたるデフレ不況、円高の進行などにより、先行きが見えない極めて厳しい状況のまま新年を迎えることとなりました。
　今、もっとも必要なことは、将来に強い不安を抱いている国民、中小企業が、元気を出して頑張れるよう、デフレ経済からの脱却、景気回復を最優先とする政策に切り替えていただくことであります。
『経済の回復なくして国民・企業の幸せなし！』と強く叫ばざるを得ません。
　さらに、自らの力で前向きな努力を続け、オンリーワン企業を目指す中小企業に対する支援施策はもちろんのこと、雇用を支え、地域経済を支えている圧倒的多数の中小企業が活力を持って、将来の希望を持って頑張りたいと思えるような政策展開が何よりも不可欠であります。
　本年こそ、経営革新を目指し、コストの削減に努め、従業員の雇用を守るため日夜懸命の努力を続けてきている中小企業にとって、希望の光が燦々と輝く年としたいものであります。
　全国中央会は、「行動する中央会」「提案する中央会」をモットーに、中小企業組合運動の中核的組織体として、都道府県中央会並びに全国５万余の組合を中核とする中小企業団体と一層連携を深め、皆様方のご期待に応えるため、その先頭に立って全力を傾注して参る所存であります。
　中小企業並びに組合を中核とする中小企業団体の皆様におかれましては、団結を第一に、傘下中小企業の発展のために、共に力強く邁進いただきますようお願いいたし、本年が皆様にとって明るい年となりますよう心からご祈念申し上げます。

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