先進組合事例
<VOL.7>

〜心と知恵の集積が生んだ全国初の自動車リサイクル団地〜
北九州ELV協同組合

住 所 〒808-0021
福岡県北九州市若松区響町1丁目62-19
理事長名 尼岡良夫
電話番号 093-752-1185 FAX番号 093-752-1186
設 立 昭和61年12月 出資金 1,100,000円
組合員数 7人 理 事 4人
地 区 北九州市 組合専従者 3人

背景と目的
 昭和61年、市街地立地に伴う騒音や交通障害などの問題を解決するため、集団化を視野に11社で北九州解体部品協同組合を設立した。その後、北九州エコタウン構想の本格始動に伴い、北九州ELV協同組合と改称、平成14年には7社で「高度化団地」形成に踏み切った。

取り組み内容
 平成14年4月に産業廃棄物処分業の認可を受け、共同プレス事業、共同購買事業、共同倉庫事業を実施した。それまで中古部品を回収した残骸の「胴がら」は、シュレッダー業者に委譲していたが、集団化によりプレス工場で「鋼材」にし、販売できるようになった。これにより収益があがるだけでなく、運搬の手間やコストを削減することにもなった。
 共同倉庫では内装、外装、電装などをパーツ別に分類・保管し、コンピュータで管理している。中古パーツは、対外的な信用を高めるため、組合ロゴ入り段ボール箱で出荷している。


部品の注文

回収部品の共同管理

成果
 集団化により作業環境が改善されるとともに、同一敷地内に共同プレス工場と共同倉庫を備えたことにより、効率良く作業ができるようになった。現在、北九州地区で1年間にプレス処理される5万台の内、1万8千台を処理しているが、リサイクル法施行後はそれを3万台にまで伸ばすことを計画している。また、隣接する海岸に港湾を建設し、海上輸送によるコスト削減と市場拡大を図る予定である。


オルタネーターテスター

クーラーコンプレッサー

 環境問題に対する取り組みは、社会的な要請として中小企業とはいえ避けては通れない課題となっています。
 今回は、循環型社会に積極的に取り組んでいる福岡県での組合の事例を、「平成15年度組合資料収集加工事業報告書」(全国中央会)から抜粋してご紹介しました。



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