先進組合事例

＜VOL.11＞

〜組合員の強い危機感が生んだ市場改築による再生〜
協同組合秋田市民市場

住所	〒010-0001 秋田県秋田市中通4丁目7-35	理事長名	川村　忠
電話番号	018-833-1855	FAX番号	018-832-9000
設立	昭和37年4月	出資金	307,219,000円
組合員数	87人	理事	21人
地区	秋田県	組合専従者	11人

背景と目的

　当市民市場は、戦後、秋田駅前に自然発生的に誕生した青空市場にその源を有し、以来、半世紀に亘り一貫して県民市民の台所としての役目を果たしてきた。しかし、激変する周囲の商業環境、市場施設の老朽化、加えて組合員の高齢化や後継者難等を抱え、その存続が危ぶまれていたが、組合員の強い危機意識で、長年の課題であった「市場改築事業」の実現を果たし、「秋田の食の情報受発信基地」として再生が図られた。
　平成11年の総会で、市場改築事業が決定されたが、それまでに中小商業活性化調査（6年度）、活路開拓ビジョン調査研究（7年度）などの事業を実施、12年度には市場改築のマスタープランづくりのため、商店街競争力強化支援事業を行った。

取り組み内容

　約1年の歳月をかけて改築事業の実施計画を作成し、14年3月に着工した。事業に参加せず、脱退する組合員74人に対し、総額3億円を支払い、新たなテナントを含め90店体制で改築事業を進めた。
　市場改築事業に当たっては、経営革新支援法による低利融資、秋田ふるさと誘発事業による利子補給、駐車場設置に係る優良建築物整備事業補助金等を活用した。

成果
　事業実施を機に、新規事業として、即日宅配、生ごみのコンポスト化、多目的ホール・フードコートの運営などを計画し、そのほとんどを実施している。
　また、市場改築事業の完了により、後継者の定着、来場者の増加等、より確かな再生が進んでいる。

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