設立の動機
　共稼ぎ夫婦の増加等により秋田市では約280名の待機乳幼児を抱えていた。また、それを受け入れる保育施設では、保護者の保育ニーズに対応した安全な託児施設が求められていた。「母親として自分の手で子供を育てる。」は、多くの母親の思いである。しかし、子育てと仕事を両立することは、本人の努力だけでは解決できない大きな障害も多いのが現状となっている。
　このため、これまでの保育施設にはない新しい形のサービスが提供できる保育施設の経営を考えていたところ、秋田県中央会主催の創業セミナーに参加し、企業組合の存在を知ったことが組合設立の動機となった。

取り組みの内容

小林理事長（右側）と園児達

　セミナー参加の後、約4か月に亘り実施計画を作成、また、県外の保育園に視察に行くなど着々と準備を行い、9月に組合が誕生した。保育園開設に当たっては、県の開業・開店起業家支援事業を活用したり、商工中金の企業組合向けの貸出融資制度を利用した。
　当園の特徴は、月極保育、サポート保育、学童保育など、保護者のライフスタイルに合わせた他にはないサービスを提供しているだけでなく、園内各所にWEBカメラを設置し、携帯電話やパソコンからリアルタイムで園内の様子が見られ、母親に安心を与えている。また、子育て井戸端座談会の開催など他園にはない活動を通して新たな託児サービスに努めている。

成果
　　現在（平成17年3月時点）の受入園児は73名と当初予定していた人数を確保することができた。
　新年度早々には秋田市の認定保育園に指定される予定であり、共稼ぎ夫婦にとってはより利便性が図られる保育施設になることが期待される。

理事長コメント
　男女共同参画、雇用機会の拡大を主眼に、現在東北で初めての夜間認可保育園開設に向けて活動を行っていますが、行政の協力を得ながら早く実現させたいと思います。