先進組合事例
<VOL.17>

〜地域に根差した介護の実現〜
企業組合ほっと

住 所 〒015-0011
秋田県由利本荘市石脇字田尻28-802
理事長名 渡會 みほ子
電話番号 0184-28-5525 FAX番号 0184-28-5526
設 立 平成12年10月 出資金 800,000円
組合員数 7人 理 事 3人

背景と事業内容
 以前、大きな老人福祉施設等で看護業務をしていた看護師や社会福祉従事者たちは、通所介護者へのサービスが行き届かない状況に共通の悩みを持っていた。そこで、「大型介護施設にできない、或いは地元に密着した利用される皆様の立場に立ったきめ細かなサービスを提供したい。」という仲間たちが集まり、平成12年10月企業組合を設立。その後、施設の建設に着手し翌年3月の完成とともに、通所介護事業等を手がける「デイサービスほっと」を開業した。

事業の特色

ホールに飾られた利用者の作品。毎年展示会にも出展する。

夏まつりには約200名もの地域の人が参加する。
 開業から4年半、自分たちの理念である「利用される皆様の立場に立った利用者一人ひとりの希望に合わせたきめ細かいサービスの提供」は今でも変わらない。
 入浴や食事等において、各人の日々の体調や希望に配慮しながらの介護サービスを心がけており、その家庭的な和やかな雰囲気で過ごす時間は、利用者の好評を得ている。
 その和やかさは施設内にも垣間見られる。利用者が普段過ごすホールには壁一杯にいくつもの貼り絵等の作品が飾られており、これらは利用者の方が何ヵ月もかけて共同で作った作品である。そこには、利用者に家庭の延長線上で好きなことをして過ごして欲しいという配慮と利用者同士の自然なふれあいを大事にしたいという思いが感じられる。
 また、組合は地元との関わり合いを大変大事にしている。特に、毎年夏には利用者の家族や地域の人たちを集めた「夏まつり」を開催しており、演芸や出店で参加者に楽しんで頂いたり、施設の様子を地域の人々に理解して頂く絶好の場としている。
このような日々の積み重ねが、地域に浸透してきたこともあり、サービスの利用者は年々着実に増加してきている。

今後の取り組み
 国では、来年度からこれまでの日常生活活動の低下予防ケアに加え、能力向上を目指したリハビリの実施を計画しており、小規模施設にとっては機材導入等の設備投資面での懸念もある。また、年々、介護施設の増加に伴い、競争が厳しくなってくる等課題は多い。
 そんな状況の中でも自分たちの理念の下で、こつこつと利用者にとってより良いサービスを追求、提供していくことが、結果として、良い方向に向かうと組合では考えている。


渡會理事長
理事長コメント
 大切なのは、利用者や仲間、そして地域等様々な人との繋がり。これからも大事にしていきたい。



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