先進組合事例
<VOL.20>

〜お客様第一主義をモットーに〜
こまちタクシー企業組合

住 所 〒010-0026
秋田市楢山古川新町29番地の3
理事長名 佐藤 房由
電話番号 018-884-1239 FAX番号 018-834-8118
設 立 平成17年1月 出資金 12,000,000円
組合員数 4人 理 事 3人

設立の経緯
 以前タクシー会社に勤務していた仲間たちは、不況といわれたタクシー業界でありながら、個性的なサービスを提供することによって、まだ潜在的な需要獲得の方法があると考えていた。それは、本来運送業でありサービス業でもあるタクシー業務において、「サービス業」をより前面に出すことで顧客の心を掴むことである。
 そこで、これまでの自分たちのキャリアを活かし、その思いを遂げるため、そしてまた、業界の新たな展開と自分たちの勤労意欲を高めるために、今年1月に4人の仲間と共に企業組合を設立した。
 また、組合では乗務員への接客マナーを大切にしており、定期的に開かれるミーティングでは、必ず接客教育を実施し、その重要性を確認すると共に実行を徹底させている。
 その甲斐あって、また、地元紙の取材等の反響もあり、今年1月の創業以来、小さな浮き沈みはあるものの、固定客も確実に増え業績は順調に推移している。

取り組み内容

車種は最高級グレードを使用
看板灯
 設立後この事態を打開するため、自分たちが受け継いできた伝統そして後世に残すべきものは何か、そして消費者は何を求めているのかを真剣に話し合った。その結果、今年度の総会において「組合における稲庭うどん製法規定」を決議し、その運用を開始した。
 この規定は、“手作り”という稲庭うどん本来の製法を守ることにより、確かな品質を維持し、消費者に対し稲庭ブランドを保証することを目的としており、稲庭うどん製造のバイブルとなるものである。
 組合では、既に組合のシンボルマークを制定し、伝統手法にそって製造された商品である証を消費者へ示すための活動を進めている。
 このような活動の中、組合員間に「組合員の商品は自分の商品」という連帯感が自然に生まれ始めている。長い伝統があるが故に困難と思われた製法規定の制定・運用であったが、ついに実施に漕ぎつくことができたのは、各組合員の稲庭うどんに対する情熱と地域の振興を願う思いが一致したことにほかならない。

今後の課題
 今後は、一層のサービス維持・向上を図ると共に、『こまちタクシー』をより多くの方に認知してもらう事が最大の課題である。
 そのためには、各種広告媒体の利活用を図ると共に、各業界への積極的な営業活動を進め新たな需要の掘り起こしを検討している。そして顧客の様々なニーズにタイムリーに応えるために、これからもタクシー台数を徐々に増やして行く予定であり、結果的にそのことが“走る広告塔”となると組合では考えている。


佐藤理事長
理事長コメント
 タクシー運送業という仕事は、日々の積み重ねがとても大切。これからも「小さなことからコツコツと。」をモットーにがんばります。



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