景況レポート 製造業DI値24ヶ月ぶりプラスに好転!
〜非製造業は2.1ポイント悪化〜
情報連絡員80名 6月分

 6月分の県内景況は、前年同月と比べて景況が「好転」したとする向きが16.5%(前月調査13.9%)、「悪化」が36.7%(同43.0%)で、業界全体のDI値は−20.2となり、前月調査の−29.1と比較して8.9ポイント好転した。内訳としては、前月調査と比べ製造業は25.7ポイント好転し、DI値は6.4、非製造業は2.1ポイント悪化し、DI値は−37.5となった。
(回答数:79名 回答率:98.8%)


[天気図の見方]前年同月比のDI値をもとに作成しています。
[凡例]

業界全体好転悪化割合[前年比/同月比]


業界の声
味噌醤油 味噌の出荷売上高は、前年同月比97.7%、醤油は出荷時期のずれこみにより5月に集中したため、同112.3%とトータルで前年同月を上回った。
清酒製造 5月の清酒出荷量は、2,076キロリットルで平成18年5月の酒税改正の影響を受け前年同月比111.9%で推移した。タイプ別では、吟醸酒が前年同月比で122.4%、純米酒が115.3%、本醸造が111.1%、レギュラー酒が111.0%となっている。
外材 輸入合板の入港が低迷していることから、国内合板工場への注文が集中しており、製品在庫はこの2ヶ月で激減した。各品目とも価格は上昇傾向で、運賃コストの上昇がマイナス要因として残るが、生産量の増加により、収益額は増加している。6月の入港量は、71,000m3
ニット製造 盛夏物の発注は一段落したが、初秋物製品の原材料投入が始まり、例年よりは売上が確保できている。
青果卸売 5月に引き続き不安定な気象の影響で入荷量が減少しており、商品単価が高く推移したため、売上は前年同月比102.7%であった。
自動車販売 6月の新車販売台数は、登録車が2,557台(前年同月比91.1%)、軽自動車は2,309台(同111.3%)であり、合計4,866台(同99.7%)であった。
管工事 資材の販売実績は若干持ち直しつつあるが、給排水設置の申請件数は停滞しており、先行きは不透明である。
石油製品 ガソリンは、前月と変わらず1リットル当たり134円、軽油は、前月より5円アップし1リットル当たり112円、灯油は、18リットル宅配で4円値下がりし1,490円となった。元売りの仕切価格の上昇が続いているが、販売量も減少し、価格転嫁も思うように出来ず、厳しい状況である。
商店街 売上の改善は見られず、また、閉店する店舗も増え、好転の材料はまったく見られない。道路交通法の改正による影響か、6月に入り、商店街は一層閑散としている。(鹿角市)


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