◆背景と目的
喜多方市の中心商店街は他の商店街同様、来街者の減少という問題を抱えていた。そこで、喜多方市中央通り商店街振興組合の若手経営者が中心となり、町に人を呼び戻すための各種まちづくり事業が行われていた。そんな中、喜多方の商店街が持つレトロな雰囲気をもっと効果的に演出する方法はないかと検討した結果、「あんどん」型街路灯の商店街への設置が企画された。
◆事業・活動の内容
喜多方市の中心商店街約900mに特製のあんどん型街路灯を150基設置した結果、商店街を統一感と「あんどん」が照らし出す明かりで幻想的な雰囲気に演出することに成功した。あんどんにはケナフ和紙を使用し、デザインには地元の刻字家の意見を採り入れ、何度も試作を繰り返した。その結果、非常に演出効果の高いものを作成することができ、組合では「あんどん」の設置に合わせてイベント等を効果的に実施している。
|
◆成果
商店街として「ちょっとレトロで文化の香りがする町並み」を演出するまちづくりが進んでおり、商店街への来街者の増加が期待される。それを各店舗の売り上げに結びつけるには、商店街としてまちづくり事業を進めていくほかに、各店舗が特徴ある取り組みを実施していかなければならない。しかし、喜多方の中心商店街の人たちは、街に対する強い愛着と、団結し各種イベントを実行する企画力、実行力を持っており、今後も各店舗の経営革新が進んでいくことと思われる。
|