平成18年度の重点事業を振り返って
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本会では、平成18年度事業の実施に当たって、『中央会は 中小企業のネットワークプランナー』のキャッチフレーズを掲げて積極的な事業展開を推進しました。
本誌では、実施した様々な事業の中から主な事業の実施内容を紹介します。 |
組織化集中指導事業
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組合が抱えている課題等の解決を図るため、専門家等を活用し、新規事業の模索、組合員経営者及び従業員の資質向上のための経営・技術研修を行い、組合員への経営支援を含めた組合運営全般のレベルアップが図られ、目標通りの成果を上げることができた。平成18年度は、次の16組合に支援を行った。
平成19年度も組合の課題解決を図るため、14組合を対象に実施することとしている。 |
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組合特定問題研究会
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平成18年度は次の3業種等を対象に実施した。 (1)介護福祉組合懇談会(2回) (2)砂利採取業懇談会 (2回) (3)共同店舗運営懇談会(3回) 平成19年度も業界等の課題解決を図るため、5業種等を対象に懇談会を開催することとしている。 |
グループ創業バックアップ事業
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平成18年度は、創業に関心を持っている人を対象に、企業組合制度の普及や創業の啓蒙を目的とした「創業チャレンジセミナー」を開催したほか、創業に向け具体的な行動を起こそうとする人を対象に、目的別に4つのコースを設定した「創業支援セミナー」を開催し、創業計画書の作成など創業を考える際の具体的なプラン策定のノウハウについて指導を行った。設定したコースは次の4つ。 (1)「特産品開発・販売」コース (2)「介護ビジネス」コース (3)「資金調達」コース (4)「助成金活用」コース 平成18年度は、セミナー受講者の中から、介護福祉関連の企業組合が2組合誕生した。平成19年度も引き続き、県内でグループで創業を考えている人達を支援していくこととしている。 |
組合情報化推進研修事業
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各会場では、パソコンの基礎から応用まで段階的に学べる研修内容であることと、また、少人数形式によるきめ細かな指導が非常に好評で、「参加して良かった」等の声が多数寄せられた。 平成18年度に実施した講座は次のとおり。 (1)パソコン入門 (2)インターネット (3)Excelの基本 (4)Word活用 (5)ホームページビルダー入門 平成19年度もニーズの多い講座を中心に、入門から応用までの講座の開催を計画している。 |
戦略的経営改革促進支援事業
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実施内容は、『戦略的経営改善研究会』を立ち上げ、専門家を講師に招いた勉強会4回と研究会会員から選定されたモデル企業2社での事例研究2回の計6回を開催し、理論と実際の現場での取り組みを通じて、経営改善手法の習得と現場へのフィードバックについて理解を深めた。 また、モデル企業の2社では、「業務改善と標準化」、「5Sによる業務改善」などの各テーマに取り組み、専門家による実地指導を通じて、企業が抱える課題解決へのアプローチを実施した。 平成19年度はより内容を充実させ、平成18年度と同様に会員組合や構成員企業の経営改善に役立つような事業を実施することとしている。 |
中小企業アライアンス交流事業
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平成19年度は、異業種連携の促進とネットワークづくりを支援していくこととしている。 |
組合ローリングプラン支援事業
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各種補助金や制度融資を活用して事業展開を行っている組合を対象に、当初計画と実績とのズレを修正して改善策・対応策(ローリングプラン)を講ずるため、平成18年度は次の組合に支援を行った。
(1)(協)東由利ショッピングプラザ (2)美郷町商業(協) 平成19年度も効率的な事業展開を図ろうとする1組合について支援することとしている。 |
デザイン提案プロジェクト推進事業
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(1)地域デザイン連携交流促進事業
県内デザイナーを対象に、技術力向上や販売力強化を目的としたセミナーを開催し業界全体の資質向上を図る一方で、県内企業組合及び農産物直売所会員グループとデザイナーとのマッチングを図りながら、地域特性をいかした商品開発を進める地域づくりプロジェクト創出を目的とした研修会・懇談会等を4回開催した。
企業、県民に広く「デザイン」をPRするために、あきたデザインネットワークと本会が連携し開催しているフェスタについて、平成18年度は、『秋田のひかり』をメインテーマに、秋田市の「あきたニューシティ」を会場として2日間に亘り開催し、各地域で活動している人たちの紹介ブースや参加型の体験コーナー、ワークショップ等が会場一杯に展示され、訪れた市民の目を惹き付けた。 |
若手職人パワーアップ事業
【秋田県からの受託事業】 |
本会では、秋田県の委託事業として、各業界の職人OB等をサポーターとして、若手職人の育成に向けた取り組みを支援するとともに、業界の振興と若年者の技能職種分野における就業の促進や定着を図ることを目的に、次の通り事業を実施した。
◇「若手職人育成サポーター」の派遣 本年度は、繊維製品製造業、味噌醤油製造業、清酒製造業、建設業の4業種・4事業所を対象として、「若手職人育成サポーター」を派遣し、1事業所6回の技術指導等を実施した。 秋田丸善繊維(株) (大館市/秋田県ニット工業(協)組合員) 縫製に関する基礎的な知識と技術を習得するとともに、国家検定制度である縫製作業技能士取得に向けた取り組みを、猿田由美子氏(1級技能士)をサポーターとして派遣し、技術指導を実施した。 (有)マルイチしょうゆみそ醸造元 (由利本荘市/秋田県味噌醤油工業(協)組合員) 原料の選択、処理から製麹、発酵技法、製品調達までの、味噌・醤油製造に関する技術・技能の取得を目的に、菅徳助氏(味噌醤油製造技術指導)をサポーターとして派遣し、技術指導を実施した。 日の丸醸造(株) (横手市/秋田県酒造(協)組合員) 清酒の酒造り工程の酒母・もろみの育成管理や梅リキュールに関する果実選定等の摘果技術等の製造管理及び出荷管理について学ぶことを目的に、谷金彌氏(酒造技術アドバイザー)をサポーターとして派遣し、技術指導を実施した。
工事現場で必要とされる高度な溶接、玉掛け、ワイヤー加工等の技術の習得を目的に、加賀紀雄氏(溶接技術指導)をサポーターとして派遣し、技術指導を実施した。 (株)秋田県南重機における指導の様子 なお、平成19年度も「若手職人育成サポーター」の募集・登録に努めるとともに、県内の各業界や企業における若手職人育成の取り組みに対する支援を進めていくこととしている。 |
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