景況レポート DI値再び悪化!
〜製造業は横ばい、非製造業は悪化〜
情報連絡員80名 3月分

 3月分の県内景況は、前年同月と比較して、景況が「好転」したとする向きが11.3%(前月調査13.9%)、「悪化」が35.0%(同36.7%)で、業界全体のDI値は、−23.7となり、前月調査と比較し、0.9ポイント悪化した。
 内訳としては、前月調査と比べ製造業は変わらず、DI値は−6.3、非製造業は1.4ポイント悪化し、DI値は−35.4となった。
(回答数:80名 回答率:100.0%)


[天気図の見方]前年同月比のDI値をもとに作成しています。
[凡例]

業界全体好転悪化割合[前年比/同月比]


業界の声
豆腐油揚 季節変動により商品の動きは鈍く、売上も低迷している。取引先スーパーの乱売も影響し、景況は悪化している。
清酒製造 2月の清酒出荷量は、1,713キロリットルで、前年同月比92.0%で推移した。タイプ別では、吟醸酒が前年同月比で93.3%、純米酒が104.4%、本醸造が95.4%、レギュラー酒が90.4%となっている。
外材 国内需要は堅調に推移し、国内メーカーは高い操業度を維持しているが、輸入合板の入荷は、資源保護の問題もあり増加の気配がない。一方、国産材(スギ)の入荷は順調で、7月からロシア材の輸出関税が上がることもあり、備蓄の動きを含め外材の港頭在庫は増加している。3月の入港量は、77,000m3
生鮮魚介卸 3月は天候不良の影響で全体に入荷量が少なく、近海物を中心に高値であった。冷凍物はギンダラ、ツボダイ等が高値で推移し、マグロ類も相変わらず高値であった。
自動車販売 3月の新車販売台数は、登録車が4,270台(前年同月比79.5%)、軽自動車は3,337台(同99.7%)であり、合計7,607台(同87.3%)であった。
電気工事 業界内で受注に偏りが見られ、受注件数が前年度並みかやや増加気味であるのは一部の業者で、殆どの業者は過当競争による価格の下落傾向に歯止めがかからず、先行きは暗い。
石油製品 ガソリンは、前月より1.3円ダウンし1リットル当たり125.7円、軽油も、前月より0.8円ダウンし1リットル当たり106.5円、灯油も、18リットル宅配で16円ダウンし1,335円となった。販売価格は低下し、販売数量も減少している。灯油、軽油は暖冬の影響により、大幅な販売減となっている。
商店街 イオン出店に係る市長の農振解除決定により、商店街、市民の不安が大きくなっており、中心市街地が益々空洞化していくことが心配である。(能代市)
トラック 年度末に伴う需要を見込んだが期待薄の状況であり、米穀関係の輸送量の大幅減により、関東方面への上り貨物の輸送量が極端に減少していることから、売上も減少している。


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