◆背景と目的
各組合員は、受注は好調であったものの、知名度や募集活動不足等から人材が確保しにくい状況にあり、また、採用人数も1〜2人程度で単独での入社式や教育研修が困難な組合員が多かった。そこで優秀な人材の確保・育成を組合員共通の課題と認識し、「地域に貢献する工業団地を目指して」をコンセプトに知名度・イメージの向上、募集採用活動支援、教育研修、福利厚生等の事業に取り組むこととした。
◆事業・活動の内容
平成4年度に団地まつり、平成7年度には従業員セミナーや合同入社式を実施。平成6年度からは国等の助成策を活用して従業員セミナー、経営者研修、共同パンフレットや各種職場環境改善資料の作成、地元高校・大学からのインターンシップや工場見学の受入、経営者・従業員の資質・能力向上と団地組合の知名度を高める事業や組合員の募集・採用活動を支援する事業の他、市民との交流を促進する事業を多面的に展開している。
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◆成果
従業員数は団地スタート時の約2倍になり、また、新規学卒者も毎年30人前後採用しており、募集・採用活動の改善によって人材確保という初期の目標を達成している。今後は、少子高齢社会の中でゴーイング・コンサーンを可能とする、より効率的な経営の担い手となる優秀な人材の育成、すなわちモチベーション・モラール・スキルの高い自己実現型の人材集団の形成が期待されている。また、継続雇用義務年齢の引き上げへの対応を含めて中高年者を経営の重要な戦力として活用するための職務開発、職務再設計等システムづくりも課題となり、平成17年度から第2次人材確保事業に取り組んでいる。
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