景況レポート 製造業、非製造業とも
大幅に悪化!
情報連絡員80名 4月分

 4月分の県内景況は、前年同月と比較して、景況が「好転」したとする向きが5.1%(前月調査11.3%)、「悪化」が44.3%(同35.0%)で、業界全体のDI値は−39.2となり、前月調査と比較し15.5ポイントと大幅に悪化した。
 内訳としては、前月調査と比べ製造業は21.8ポイント悪化(DI値悪化組合が2件増加、好転組合が4件減少)し、DI値は−28.1、非製造業も11.4ポイント悪化(DI値悪化組合が5件増加)し、DI値は−46.8となった。
(回答数:79名 回答率:98.7%)


[天気図の見方]前年同月比のDI値をもとに作成しています。
[凡例]

業界全体好転悪化割合[前年比/同月比]


業界の声
豆腐油揚 4月に入り行楽等による需要増を期待したが、低温の日が多く需要は低調に推移した。売上実績確保のための乱売が相変わらず続いており、景況は極めて悪い。
清酒製造 3月の清酒出荷量は、2,348キロリットルで、前年同月比97.5%で推移した。タイプ別では、吟醸酒が前年同月比で110.0%、純米酒が96.2%、本醸造酒が88.2%、レギュラー酒が98.2%となっている。
家具建具 公共工事の減少及び熾烈な価格競争により、適正価格を大幅に下回る単価が罷り通っていることに加え、原油高騰による材料(化粧板、ベニヤ板、金具)の値上げが続いている中で製品単価に転嫁出来ず、景気回復の実感はない。
鉄鋼 先々の物件情報はあるが、原油高騰による副資材や非鉄金属(SUS等)の原料高を受注単価に反映出来ない状況となっている。また、受注競争に入っており、発注単価の厳しさを強いられている。
自動車販売 4月の新車販売台数は、登録車が1,844台(前年同月比85.8%)、軽自動車が1,957台(同95.1%)であり、合計3,801台(同90.4%)であった。
石油製品 ガソリンは前月より1.3円アップし1リットル当たり127円、軽油も前月より0.5円アップし1リットル当たり107円、灯油も18リットル宅配で12円アップし1,347円となった。販売価格は元売の仕切価格アップに伴い上昇しているが、収益は減少しており厳しい状況となっている。
商店街 イオン出店に係る市長の農振解除決定により、商店街は閉塞感が漂い元気がない状況にある。(能代市)
タクシー 地方選挙のためか夜間の人の動きが少なく、全県では運行回数が前年同月比8.0%減、運送収入も7.3%減となり、乗務員数も減少傾向にある。
トラック 全体的に荷動きが悪く、特に主要貨物である米の荷動きが悪く、関東方面からの引き取りに空車で走る状態が何日か続いている。他の品目(肥料、木材、製品、部品)は、前年同月並みの需要があり何とか凌いでいる状況であるが、5月以降の状況が懸念される。


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