◆背景と目的
当組合理事長の実家は農家であり、米や野菜を自給するのが習慣として身についていた。理事長はかつて日曜雑貨卸売業の営業として青森県内外でセールス活動を行っており、大手・地域スーパーの食品流通現場に接する機会が多く、「食のグローバル化」が進展していることに問題意識を持っていた。このことから、安全・安心な野菜や穀物を供給しようとするNPO法人の活動に参画し、野菜や雑穀の仕入れ・販売を担当したが、より積極的な販売を行うことにより、「紅そば」の産地形成、雑穀の普及、農産物の地産地消の推進等を目的として設立した。
◆事業・活動の内容
当組合は、NPO法人の活動から派生する形で設立された。事業部門をNPO法人から引き継ぎ、現在でもNPO法人メンバーとの交流やアドバイスを受けるなど、良好な関係を保っている。事業内容は、手作り雑穀弁当、玄米・雑穀、県内農産物、商品開発した「紅そば」等の店頭販売や、これらの取扱商品によるイベント出店、雑穀料理教室の開催、紅そばの産地形成にかかる農家の支援等を行っている。また、異業種交流会、中央会開催事業などへも積極的に参加しており、事業に対する真摯な姿勢が評価されている。
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◆成果
青森県産の紅そばを使用した「紅そば」の商品開発を行い、現在販売中である。紅そばについては、商品の拡販により、需要と耕地面積を増やすことにより、産地化と特産化を目指している。雑穀の普及については、雑穀料理教室や店舗での手作り雑穀弁当の販売、さらにイベント出店などにより、食育・地産地消意識の向上に資する活動ができつつある。各組合員が強みを生かした組合運営参加がなされており、今後はさらに商品知識を高めることにより、地域の食の一翼を担うことが期待されている。
【組合の概要】
所在地:青森市松原2-13-1
電話:017-741-1696
設立:平成17年7月 組合員:4人
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