景況レポート DI値 前月比7.0ポイント悪化!
情報連絡員80名 6月分

 6月分の県内景況は、前年同月と比較して、景況が「好転」したとする向きが6.3%(前月調査7.6%)、「悪化」が50.0%(同44.3%)で、業界全体のDI値は−43.7となり、前月調査と比較し7.0ポイント悪化した。内訳としては、前月調査と比較して、製造業は12.5ポイント悪化(DI値好転組合が2件減少、悪化組合が2件増加)し、DI値は−37.5、非製造業も3.3ポイント悪化(DI値好転組合が1件増加、悪化組合が3件増加)し、DI値は−47.9となった。
(回答数:80名 回答率:100.0%)


[天気図の見方]前年同月比のDI値をもとに作成しています。
[凡例]

業界全体好転悪化割合[前年比/同月比]


業界の声
豆腐油揚 大手県外業者の進出により相変わらず乱売が続き、収益を悪化させている。また、バイオ燃料の増産により穀物価格が上昇し、豆腐原料の大豆価格も上昇している。今後もこの傾向が続くと見られ、先行きに大きな不安を抱いている。
清酒製造 5月の清酒出荷量は1,799キロリットルで、前年同月比86.7%で推移した。タイプ別では、吟醸酒が前年同月比で90.7%、純米酒が94.0%、本醸造酒が80.2%、レギュラー酒が86.6%となっている。
外材 製品需要は若干陰りが見えてきた。特に、輸入型枠合板の需要が不振であり価格を下げている。その他製品も価格は概ね弱含みで推移している。一方、製品在庫は若干増加傾向にあり、一部製品では生産調整の動きも見られる。6月の入港量は46,000m3
印刷 低価格な受注は未だに後を絶たず、経営を圧迫する厳しい状況が続いている。主材料の用紙価格は、7月から10%の値上げ実施となり、価格転嫁が進まなければ、利益確保が更に難しくなると思われる。
自動車販売 6月の新車販売台数は、登録車が2,255台(前年同月比88.2%)、軽自動車が2,142台(同92.8%)であり、合計4,397台(同90.4%)であった。
石油製品 ガソリンは前月より4円アップし1リットル当たり138円、軽油も前月より3円アップし1リットル当たり116円、灯油も18リットル宅配で37円アップし1,458円となった。仕切価格は前月に引き続き上昇しているが、販売価格に転嫁出来ず、一部値引を実施するガソリンスタンドもあり、収益確保が厳しい状況となっている。
商店街 「身の回り品」は前年同月並みを維持し、「酒類販売」ではワインが若干好調であったことから、前年同月比10%の増となった。更に「家電販売」ではエアコンが若干好調であったことと、昨年の反動もあり前年同月比60%の増となった。[秋田市]
タクシー 繁華街や商店街等の元気の無さを反映し、前年同月比で運行回数は92.3%、運送収入は90.6%まで落ち込んでいる。
トラック 各品目とも不安定で持続性に欠ける。主要貨物である米(全農関係)の動きが悪く、配車面でのバランスに苦慮している。一方、一部主食集荷業者の米の動きが逆に良いことから、業者間の融通配車で補っている状態である。また、燃料価格の継続的な値上がりで、経営を圧迫している。


Copyright 2007 秋田県中小企業団体中央会 http://www.chuokai-akita.jp/