景況レポート 景況感やや好転!〜非製造業は2カ月ぶりに好転〜
情報連絡員80名 7月分

 7月分の県内景況は、前年同月と比較して、景況が「好転」したとする向きが6.5%(前月調査6.3%)、「悪化」が49.4%(同50.0%)で、業界全体のDI値は−42.9となり、前月調査と比較し0.8ポイント好転した。内訳としては、前月調査と比較して、製造業は1.2ポイント悪化し、DI値は−38.7、非製造業は2.2ポイント好転(DI値悪化組合が2件減少)し、DI値は−45.7となった。
(回答数:78名 回答率:97.5%)


[天気図の見方]前年同月比のDI値をもとに作成しています。
[凡例]

業界全体好転悪化割合[前年比/同月比]


業界の声
精穀製粉 繁忙期が近づいていることもあり、在庫は積み増しの状況である。また、原料価格は穀物相場の不安定感から、強含みで推移している。
清酒製造 6月の清酒出荷量は1,849キロリットルで、前年同月比87.2%で推移した。タイプ別では、吟醸酒が前年同月比で96.6%、純米酒が92.8%、本醸造酒が77.7%、レギュラー酒が87.4%となっている。
外材 住宅着工が低調に推移したこともあり、製品出荷は低水準に止まっている。輸入合板も減少しているが、問屋等の流通在庫も実需がなく減少の気配がない。また、メーカーの原木在庫も膨らんでおり、動きに乏しく、販売価格も全面安の状態に入った。7月の入港量は46,000m3
印刷 低価格な受注は未だに後を絶たず、経営を圧迫する厳しい状況が続いている。また、主材料の用紙価格は10%の値上げ実施となり、利益確保が更に難しく、価格転嫁も思うように進んでいない。
自動車販売 7月の新車販売台数は、登録車が2,358台(前年同月比91.3%)、軽自動車が1,711台(同85.8%)であり、合計4,129台(同88.9%)であった。
石油製品 ガソリンは前月より4円アップし1リットル当たり142円、軽油も前月より3円アップし1リットル当たり119円、灯油も18リットル宅配で29円アップし1,487円となった。7月も仕切価格が大幅に上昇したが、販売価格に転嫁出来ず、値引を実施するガソリンスタンドもあり、収益確保が厳しい状況が続いている。
商店街 「身の回り品」は、需要低迷により前年同月比9%の減となった。また「酒類販売」では、ワインや日本酒の贈答用の需要により、前年同月比8.5%の増となった。一方、「家電販売」では、期間前半の低温の影響から、前年同月比13%の減となった。
旅行 参議院選挙が7月後半に実施されたこともあり、1ヶ月間動きが鈍化した。選挙や燃料の高騰により、特に飛行機運賃の割引率が低下してきていることもあり、秋口の一般団体(法人)の利益率の低下が懸念される。
トラック 荷動きは、米やスイカ等の動きがあり、全体的には前年並みに推移した。その中で、新潟県中越沖地震による影響(自動車工場の操業一時中止の他、コンテナ輸送の迂回等)は少なからずあったものの、7月下旬以降の需要があり、前年並みの売上を確保している模様である。一方、燃料は依然として高騰しており、コスト負担がのしかかっている。


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