日本列島組合探険隊
新たな販路・
市場開拓
お買い物は信頼と安心の「あさいっちゃん」マークのお店で!
〜函館朝市協同組合連合会(北海道)〜
◆背景と目的
 「函館朝市」の名前を使った商品が出始め、あたかも函館朝市内にある店舗との印象を与え、これからもこの様な店が出てきかねない状況であった。また、函館市内でも旅行業者とのつながりをもって、函館朝市の名前を使った朝市連合会加盟店以外の事業者が出てきたため、差別化を図る目的で取り組んだ。
◆事業・活動の内容
 販売促進委員会の中の商標登録に関しての担当委員を設け、その担当委員が中心となり活動を行った。商標登録までの経緯は、平成15年7月に函館朝市協同組合連合会を商標登録出願人として「函館朝市」の団体商標登録申請したものの、16年3月に特許庁から商品産地、販売地を表示するに過ぎない商標は登録できない旨の回答があった。また、類似の商標がすでに登録されているため、この点でも登録できないとのことであった。
 しかし、特許庁より指摘のあった2点については、特許事務所より需要者の間に広く認識されていれば商品の産地、販売地を表示するに過ぎなくても商標登録を受けることができるとのアドバイスを受けたことから、資料を準備し、16年8月に特許庁へ再出願(審査申請)し、18年6月に団体商標として登録された。
◆成果
 主な成果としては、①「函館朝市」の商標登録により、エリア外はもちろんエリア内でも「函館朝市」の名前の使用を制限できるようになった。②会員・非会員との差別化を図ることができた。③イメージキャラクター「あさいっちゃん」のロゴマークをパッケージに取り入れた商品開発が可能となった。④商標を各種広告媒体に活用できることから波及効果が期待できるようになった。

【組合の概要】
所在地:函館市若松町9番19号
電 話:0138-22-7981
設 立:昭和62年4月
組合員:5組合
URL:http://www.hakodate-asaichi.com/

新たな販路・
市場開拓
自然農法の作物を「元気百笑隊」ブランドで共同販売
〜協同組合元気百笑隊(茨城県)〜
◆背景と目的
 「いいものを作っても売る窓口がない」「化学肥料で育ったものと一緒にされたくない」といった、従来の販売方法に問題意識を持つ農家が集まって、自然栽培で育てた作物を自分の手で販売することを目的として組合を設立した。
◆事業・活動の内容
 組合員が自然栽培で育てた作物に「元気百笑隊」というブランドのロゴやパッケージのデザインについては、プロの手を借りて本格的なものを作成し、登録商標も取得している。また、組合では市場への卸売りやインターネットを通じた全国への通信販売を行っているほか、無料の莓狩りなどのイベントも開催しており、ブランドの浸透とその価値を高めるべく努力している。
◆成果
 テレビ番組で紹介されたことや、近所の主婦の口コミなどの効果によって、はじめは客足も鈍かった直売所にもお客さんが増え、市場においては「元気百笑隊」ブランドを指名買いするバイヤーも出てきており、組合ブランドは着実に浸透しつつある。組合員は販売手段を手にしたことで、高品質の作物を育て、提供することが可能となり、誇りを持って農業に取り組むことができるようになった。
 さらに、直売所は農家と消費者とを双方向につなぎ、消費者は安心を、組合員には消費者の生を届けることで、作り手と買い手の双方にメリットをもたらしている。今後の事業展開としては、家庭菜園の手助けをするといった農業相談室を開設するなど、地域に貢献できるような活動も予定している。

【組合の概要】
所在地:鉾田市台濁沢157
電 話:0291-34-5788
設 立:平成16年9月
組合員:34人
URL:http://www.genkihyakusyoutai.com/
※本コーナーは、全国中央会が取り纏めた「先進組合事例」をもとに編集しています。



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