◆背景と目的
「いいものを作っても売る窓口がない」「化学肥料で育ったものと一緒にされたくない」といった、従来の販売方法に問題意識を持つ農家が集まって、自然栽培で育てた作物を自分の手で販売することを目的として組合を設立した。
◆事業・活動の内容
組合員が自然栽培で育てた作物に「元気百笑隊」というブランドのロゴやパッケージのデザインについては、プロの手を借りて本格的なものを作成し、登録商標も取得している。また、組合では市場への卸売りやインターネットを通じた全国への通信販売を行っているほか、無料の莓狩りなどのイベントも開催しており、ブランドの浸透とその価値を高めるべく努力している。
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◆成果
テレビ番組で紹介されたことや、近所の主婦の口コミなどの効果によって、はじめは客足も鈍かった直売所にもお客さんが増え、市場においては「元気百笑隊」ブランドを指名買いするバイヤーも出てきており、組合ブランドは着実に浸透しつつある。組合員は販売手段を手にしたことで、高品質の作物を育て、提供することが可能となり、誇りを持って農業に取り組むことができるようになった。
さらに、直売所は農家と消費者とを双方向につなぎ、消費者は安心を、組合員には消費者の生を届けることで、作り手と買い手の双方にメリットをもたらしている。今後の事業展開としては、家庭菜園の手助けをするといった農業相談室を開設するなど、地域に貢献できるような活動も予定している。
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