景況レポート 非製造業に一部持ち直しの動き
〜原材料コスト高が経営を圧迫〜
情報連絡員80名 8月分

 8月分の県内景況は、前年同月と比較して、景況が「好転」したとする向きが10.1%(前月調査6.5%)、「悪化」が50.6%(同49.4%)で、業界全体のDI値は−40.5となり、前月調査と比較し2.4ポイント好転した。
 内訳としては、前月調査と比較して、製造業は変わらずDI値は−38.7、非製造業は4.0ポイント好転(DI値好転組合が1件増加)し、DI値は−41.7となった。
(回答数:79名 回答率:98.8%)


[天気図の見方]前年同月比のDI値をもとに作成しています。
[凡例]

業界全体好転悪化割合[前年比/同月比]


業界の声
パン製造 販売状況は相変わらず低調に推移している。一方、原材料は高値で推移し、油脂(マーガリン、ショートニング、バター、食用油、フライ油)は、20%程度の値上げが9月に予定されている。
清酒製造 7月の清酒出荷量は1,607キロリットルで、前年同月比97.1%で推移した。タイプ別では、吟醸酒が前年同月比で99.1%、純米酒が105.6%、本醸造酒が98.0%、レギュラー酒が95.7%となっている。
一般製材 6月に建築基準法が改正され、確認申請の提出から検査終了まで従来の3倍もかかっていることが原因で、住宅着工数が大幅に落ち込んでいることから製材品の動きは悪い。また、原木も製材品の動きに連動し低調に推移し、価格も下がってきた。
印刷 主材料の用紙に続き、印刷インキについても平均10%の値上げ要請が来ており、経営への圧迫が更に厳しくなっている。
自動車販売 8月の新車販売台数は、登録車が1,709台(前年同月比100.4%)、軽自動車が1,369台(同93.8%)であり、合計3,078台(同97.3%)であった。
石油製品 ガソリンは前月より4円アップし1リットル当たり146円、軽油も前月より3円アップし1リットル当たり122円、灯油も18リットル宅配で24円アップし1,511円となった。8月は、元売仕切り価格が大幅に上昇し最高価格となったが、販売価格に転嫁出来ず、収益確保が厳しい状況が続いている。
商店街 「身の回り品」は、引き続き需要低迷にあり、前年同月比5%程度の減となった。また、「酒類販売」は、かろうじて前年同月並みに推移した。一方、「家電販売」では、エアコンは好調であった反面、テレビが大幅な落ち込みとなり、前年同月比28%の大幅減となった。
旅館ホテル 好天等にも恵まれ、男鹿半島への入り込みが好調であったことに加え、旅行商品の募集も順調に推移し、宿泊客も増加した。
電気工事 経営環境は昨年より更に厳しく、業者間において大幅な受注格差が生じている。また、電線をはじめとする資材高騰による工事費の上昇分を転嫁するのが難しく、利益を圧迫し始めており、資材の高止まりが懸念される。


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