◆背景と目的
「老朽化した磁気カードシステムに維持費用の問題や不具合が多発したことから、新たな商店街カードシステムを構築することが必要となった。新システムでは、個人情報の安全性や顧客と加盟店双方の利便性が高く、決済システムにも対応しうること、さらに導入・ランニングコストの低減が求められたことから調査を進め、企画情報委員会を中心として組織的に検討した。
◆事業・活動の内容
システムの導入に当たっては、次の3段階により行った。①調査:先進事例の調査を行うとともに、「商店街情報化フォーラム」や「商店街情報化推進マニュアル委員会」等への参加して情報の収集と研究に努めた。②検討:組合に企画情報委員会を設置し、基本計画の検討を始めとしたシステムの機能、稼働評価等に至る検討を行った。③推進:過去の磁気システムとの違いを検討しつつ新システム採用の妥当性、その将来性について加盟店と利用者側へ紹介し、了解と納得を取り付ける努力を重ねたことにより、平成18年9月中旬より新システム「なんとeカード」が稼働した。
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◆成果
当初、カードの発行枚数は4,500枚から5,000枚を予想していたが、10月では、すでに7,600枚に達した。コストダウンに関しては、組合にはサーバーを設置しないこと、アウトソーシングを活用することにより加盟店の負担を低く抑えることに成功した。
今後は、新しい決済手法の変化にも対応が可能であり、ICカードの利便性を理解する近隣の商店街も加盟が進むことが見込まれ、地域商業のスケールアップに結びつけられることが期待できる。
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