景況レポート 製造業・非製造業ともに景況悪化!!
〜依然として原材料コスト高が企業経営を圧迫〜
情報連絡員80名 9月分

 9月分の県内景況は、前年同月と比較して、景況が「好転」したとする向きが8.8%(前月調査10.1%)、「悪化」が58.8%(同50.6%)で、業界全体のDI値は−50.0となり、前月調査と比較し9.5ポイント悪化した。
 内訳としては、前月調査と比較して、製造業は8.2ポイント悪化(DI値悪化組合3件増加)しDI値は−46.9、非製造業は10.3ポイント悪化(DI値好転組合1件減少、悪化組合4件増加)し、DI値は−52.0となった。
(回答数:80名 回答率:100.0%)


[天気図の見方]前年同月比のDI値をもとに作成しています。
[凡例]

業界全体好転悪化割合[前年比/同月比]


業界の声
豆腐油揚 例年9月は売上が低迷する時期だが、今年は残暑も厳しく、売上は前年同月比で大幅に減少した。加えて、原料の大豆価格は8月、9月と連続して上昇し、製品価格の見直しをしなければどうにもならない状況となっている。
麺類製造 11月からの小麦粉の値上げに加え、段ボール箱や塩といった諸資材の値上げが追い打ちを掛け、収益を圧迫している。
清酒製造 8月の清酒出荷量は1,640キロリットルで、前年同月比94.8%で推移した。タイプ別では、吟醸酒が前年同月比で94.8%、純米酒が102.2%、本醸造酒が92.2%、レギュラー酒が94.5%となっている。
外材 住宅着工の低迷による需要の減少により、製品出荷は止まっている。国内メーカーの生産調整により、価格は下げ止まりの状況となってきたが、製品在庫は依然として高水準にあり、10月も10〜20%の減産となる模様である。9月の入港量は21,000m3
印刷 一部業者による低価格な受注は未だに後を絶たず、業界全体を圧迫する厳しい状況が続いている。加えて、主材料の用紙価格は10%の値上げとなり、利益確保は更に難しく、価格転嫁も思うようには進んでいない。今後、他の材料関係の値上げも実施されることで、経営環境は一層厳しい状態になると予想される。
自動車販売 9月の新車販売台数は、登録車が2,343台(前年同月比85.0%)、軽自動車が2,132台(同97.8%)であり、合計4,475台(同90.7%)であった。
石油製品 ガソリンは前月より4円ダウンし1リットル当たり142円、軽油も前月より3円ダウンし1リットル当たり119円、灯油も18リットル宅配で24円ダウンし1,487円となった。9月も元売仕切り価格は上昇しているものの、販売価格に転嫁出来ず、収益確保が厳しい状況が続いている。
商店街 景況については、改善の様子が全く見受けられない。業種にもよるが、商店街においては、秋田わか杉国体による活況は特に感じられなかった。(鹿角市)
旅行 燃料費の高騰により、飛行機やバス会社等の料金が値上がり傾向にある。一方、旅行代金には簡単には転嫁できず、収益率の低下に拍車を掛けている状況となっている。


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