景況レポート 非製造業の一部(卸売業・サービス業)で業況好転
情報連絡員80名 10月分

 10月分の県内景況は、前年同月と比較して、景況が「好転」したとする向きが7.6%(前月調査8.8%)、「悪化」が57.0%(同58.8%)で、業界全体のDI値は−49.4となり、前月調査と比較し0.6ポイント好転した。
 内訳としては、前月調査と比較して、製造業は18.8ポイント悪化(DI値悪化組合3件増加、好転組合3件減少)し、DI値は−65.7、非製造業は13.7ポイント好転(DI値好転組合2件増加、悪化組合5件減少)し、DI値は−38.3となった。
(回答数:79名 回答率:98.7%)


[天気図の見方]前年同月比のDI値をもとに作成しています。
[凡例]

業界全体好転悪化割合[前年比/同月比]


業界の声
豆腐油揚 10月に入り、季節商品は動き出し、前月比では売上が増加したものの、前年同月比では県外大手業者の進出により売上は減少した。原材料である大豆の値上がりを製品価格に転嫁出来ず、業界の景況は悪化している。
パン製造 原材料や光熱費、ガソリン等の値上がりにより、経営内容は悪化している。大手製パンメーカーが、12月1日出荷分の製品から価格を改定する方針を発表したのを受け、県内メーカーでも準備を進めている。
清酒製造 9月の清酒出荷量は2,216キロリットルで、前年同月比90.9%で推移した。タイプ別では、吟醸酒が前年同月比で96.3%、純米酒が102.4%、本醸造酒が80.2%、レギュラー酒が90.9%となっている。
一般製材 改正建築基準法の施行以降の新設住宅着工数は、前年同月比で7月は23%減、8月は43%減、9月は44%減と大幅に減少した。このことは、木材、木質住宅資材の需要に大きな影響を及ぼすこととなるため、木材産業の景況が大きく悪化することが懸念される。
自動車販売 10月の新車販売台数は、登録車が1,956台(前年同月比102.7%)、軽自動車が1,686台(同95.8%)であり、合計3,642台(同99.4%)であった。
青果卸 入荷量が減少し、輸入品等も含め全般的に販売価格が上昇傾向に推移していることから、売上高は前年同月比107.1%と増加し、業界の景況は好転している。
石油製品 ガソリンは前月より1円70銭アップし1リットル当たり143円70銭、軽油も前月より3円アップし1リットル当たり121円、灯油も18リットル宅配で29円アップし1,516円となった。10月も元売仕切り価格は上昇しているものの、販売価格に転嫁出来ず、価格上昇に伴い減販となっている。
商店街 現在、能代まちづくり市民会議において、イオン出店に関する直接請求の署名活動を行っている。署名は集まるとは思うが、議会でどのような方向になるのかが心配である。(能代市)
タクシー 秋田わか杉国体、わか杉大会の競技開催の有無によって明暗が分かれたようである。また、運行回数が大幅に減少しても減収幅が少ないのは、運賃改定の効果ではないかと思われる。


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