◆背景と目的
今日の消費低迷及び百貨店間競争の激化と物産展事業の縮小傾向から、組合員企業の経営環境が悪化しており、ネットシステム構築による新たな市場開拓と販路拡大に取り組む必要があった。こうした背景を踏まえ、総合WEBサイトの構築・運用により、物産展会場における共同販売事業以外で売上を上げることにした。
◆事業・活動の内容
「新規事業創造事業」を通じて情報化意識調査等の調査研究を行い、その結果に基づき、新規創造委員会(ITに対する理解度、活用度が高い若手経営者・後継者を中心に構成)にて検討を加え、以下のシステムの設計開発及び実証実験を実施し、一部運用を行った。①催事連動WEBシステム(WEB物産展):百貨店各社のWEBサイトと連携し、催事期間中、前後の限定された期間で取扱商品をフォローアップ、②ギフトショップWEBシステム:ユーザーが直接、組合WEBサイトを訪れ、商品を閲覧・購入、③集客コンテンツWEBシステム:クチコミ情報、ブログ等で組合WEBサイトを単なるショッピングサイトとの差別化である。
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◆成果
百貨店との催事連動WEBシステム(WEB物産展)は、1回の稼働で1,000千円の売上を記録した。目標額には届かなかったが、物産展での共同販売事業以外で売上を確保するという目的達成に対する手応えを感じることができた。今後、催事連動WEBシステム、ギフトショップWEBシステム及び集客コンテンツWEBシステムが本格的に稼働すれば、組合員の売上向上や組合活性化に繋がると予想される。事業への取り組みを通じ若手経営者等の参画を得て、組合の結束強化が図られたこと、また、勉強会や研修会を実施することにより、組合員におけるITに関する知識や意欲が向上したことも事業実施の成果である。
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