2008年版 中小企業白書のポイント Part2
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第2部 中小企業の生産性の向上に向けて
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第2部では、今後、日本社会の少子高齢化が一層進展し、労働力人口が減少していく中で、中小企業が利益を確保し、持続的な発展を遂げていくためには、中小企業の労働生産性の向上を図ることが重要であり、こうした観点から、中小企業の労働生産性の現状を示すとともに、中小企業の労働生産性の向上を図る上で重要な取り組みが分析されております。
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第1章 中小企業を巡る構造変化と生産性
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○労働力人口の減少が予測されており、持続的な経済成長のためには労働生産性の向上が不可欠である。
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図−1 将来人口の推計
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○日本の労働生産性は、米国の7割程度であり、G7の平均よりも低い。労働生産性の向上が課題である。
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図−2 2006年の各国労働時間当たりGDP
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○大企業と比べて、中小企業の労働生産性の水準が低い。業種別では、大企業・中小企業ともに小売業や飲食業、宿泊業の労働生産性の水準が低い。
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図−3 労働生産性の水準
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第2章 経済のサービス化と中小サービス産業
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○経済のサービス化が進展しており、就業者数も上昇傾向にある。
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図−4 産業別就業者比率の推移
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○労働生産性が高い企業ほど業況感が良いとする企業が多い。
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図−5 労働生産性と業況感
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○これまでの経営戦略としては、規模拡大を重視してきた企業の割合が高かったが、今後の戦略としては、付加価値向上を重視する企業の割合が増えている。
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図−6 重視する経営戦略の変化
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○経営戦略に関する取り組みとして、顧客ニーズの定量的な分析・把握を重視している企業ほど、業況感を良いとする企業の割合が高い。
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図−7 顧客ニーズの分析・把握と業況感
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○顧客ニーズの把握やターゲットの明確化といった「顧客」に視点をおいた取り組みを特に重視している企業の割合は低い。
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図−8 経営に関する取組の重視度
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第3章 中小企業によるITの活用
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○ITが普及する中で、企業を取り巻く経営環境も変化している。しかし、大企業に比べて中小企業ではITの広まりがもたらしている経営環境の変化への認識が弱い。
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図−9 インターネット普及率の推移
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図−10 ITの普及に伴う経営環境の変化
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○製造業・非製造業のいずれも、比較的小規模な企業でパソコンが装備されていないところが目立つ。
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図−11 パソコンの装備状況
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○中小企業にとって、ITを有効活用する際の大きな課題は、人材の確保と投資コストの負担である。
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図−12 中小企業におけるIT投資やITの活用における課題
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第4章 中小企業のグローバル化への対応
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○日本の輸出入は拡大のテンポを強めており、主にアジアが牽引している。中小企業においても、売上高に対する輸出の比率が上昇するとともに、最近は輸出を行う企業の方が業況感が良い。
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図−13 中小製造業における輸出額と対売上高輸出割合の推移
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図−14 輸出業務の有無別中小企業業況判断DI
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○海外展開を行う中小企業数は増加傾向にあり、特に最近では非製造業の伸びが大きく上昇している。
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図−15 海外展開を行う中小企業数の推移
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○輸出業務を現在実施している企業は、海外製品との競争激化や為替変動への対応を課題として挙げている。
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図−16 中小企業の輸出業務を実施する際の課題(輸出実施企業)
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