景況レポート DI値、前月同様低調に推移!
〜製造業は4ヵ月連続で悪化〜
情報連絡員80名 7月分

 7月分の県内景況は、前年同月と比較して、景況が「好転」したとする向きが3.8%(前月調査1.3%)、「悪化」が72.5%(同71.3%)で、業界全体のDI値は−68.7となり、前月調査と比較し1.3ポイント改善した。 内訳としては、前月調査と比較して、製造業は3.1ポイント悪化(DI値悪化1業種増加)し、DI値は−71.9、非製造業では、2.1ポイント好転し、DI値は−66.6となった。
(回答数:80名 回答率:100%)


[天気図の見方]前年同月比のDI値をもとに作成しています。
[凡例]

業界全体好転悪化割合[前年比/同月比]


業界の声
豆腐油揚 例年7月は売上が低迷する時季であり景況は悪い。スーパーで取り扱う豆腐の種類も多様になり、県内業者の従来の経営感覚では追いついていけない状況で、今後の経営状況も益々厳しくなるものと予想される。
清酒製造 6月の清酒出荷量は1,714.4キロリットルで、前年同月比92.7%で推移した。タイプ別では、吟醸酒が前年同月比で91.6%、純米酒が99.2%、本醸造酒が88.3%、レギュラー酒が92.8%と、いずれも前年同月を下回った。
木材・木製品 製品出荷は、一進一退で大きな変化はないが、これまでの減産効果が徐々に現れてきている。また、流通段階の在庫が低水準にあったことも加わり、製品価格は値上げに転じているが、短期的変動との観測もあり、先行き不透明な状況である。
自動車販売 7月の新車販売台数は、登録自動車が2,391台(前年同月比101.4%)、軽自動車が1,776台(同100.3%)で、合計4,167台(同100.9%)で推移した。
石油製品 ガソリン1リットル当たり176円で前月比5円の引き上げ、軽油は1リットル当たり161円で前月比9円の引き上げとなっている。原油価格の卸価格の上昇により小売価格も上昇しているが、価格転嫁も業者間の競争により適正な値上げ幅が維持できないため、1リットル当たりのマージンが減少、その結果、倒産が相次ぐなど厳しい経営状況となっている。
商店街 商店街通行量調査で、日曜日の来街者数は大幅に減少した。原油・原材料価格の高騰により、消費者の買い控えが一層進んでいる。10月に市の郊外に大型店がオープン予定で今から戦々恐々の状態である。[湯沢市]
一般建築 公共工事では依然ダンピング受注が続いている。また、原油価格の高騰による資材の値上がりにより、入札受注時と実際の施工時では価格差があり、受注高の大きい企業ほど大変厳しい状況にある。
トラック 荷動きは、対前年同月比横ばいで推移しているものの、軽油価格はさらに上昇しており、企業収益を圧迫している。燃料サーチャージ制の導入も、大手企業を中心に届出が増えてきたが、荷主の理解がなかなか得られない状況となっている。


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