景況レポート 景況は、製造業・非製造業とも依然低迷!
〜非製造業は4カ月ぶりにマイナス60台〜
情報連絡員80名 11月分

 11月分の県内景況は、前年同月と比較して、景況が「好転」したとする向きが2.5%(前月調査2.5%)、「悪化」が65.0%(同70.0%)で、業界全体のDI値は−62.5となり、前月調査と比較し5.0ポイント上回った。内訳として、製造業のDI値は、−56.3(同−59.4)で前月調査に比べて3.1ポイント上回り、本年5月と同水準になった。また、非製造業のDI値は、−66.6(同−72.9)で、前月調査に比べて6.3ポイント上回り4カ月ぶりに−60台となった。
(回答数:80名 回答率:100%)


[天気図の見方]前年同月比のDI値をもとに作成しています。
[凡例]

業界全体好転悪化割合[前年比/同月比]


業界の声
味噌醤油製造 10月の出荷量は、前年同月比で味噌が94.9%、醤油が94.4%と前年対比で若干の落ち込みに止まった。
清酒製造 10月の清酒出荷量は1,798.8キロリットルで、前年同月比95.0%で推移した。タイプ別では、吟醸酒が前年同月比で92.4%、純米酒が95.8%、本醸造酒が96.4%、レギュラー酒が95.0%と全ての部門で前年同月を下回った。
乳製品製造 県内の飲用向け(学校給食を含む。)消費が前年対比で87.1%と前月と比べて2ポイント下がっており、依然として消費回復の兆しが見られない。
繊維製品 衣類の消費マインドは冷え込んでおり、秋・冬物商戦は盛り上がらない。加えて、春物商品もメーカーサイドの生産調整によって、仕事量の不足につながっている状況となっている。
木材・木製品 市況は、徐々にではあるが回復傾向にあるものの、昨年は改正基準法等の影響による大幅な落ち込みがあったことによるもので、依然景況感はない。原木価格は、引き合いが弱まり、客足も少なく弱含みで推移している。
セメント卸 11月の実績は、前年同月比103%、計画対比117.8%で推移した。前年同月比及び計画対比が100%を超えたのは約20カ月ぶり。
自動車販売 11月の新車販売台数は、登録自動車が1,597台(前年同月比69.5%)、軽自動車が1,695台(同94.9%)で、合計3,163台(同81.1%)と大きな落ち込みとなった。
石油製品 ガソリン1リットル当たり126円で前月比25円の引き下げ、軽油は1リットル当たり118円で前月比22.5円の引き下げとなっている。灯油(配達込み)は、18リットル宅配1,462円で483円の引き下げとなった。原油価格の下落等により売価は下がっているが、マージン低下で厳しい経営状況が続いている。
商店街 11月末に誘致企業が操業停止し、約80名の従業員が失業。今後、消費者の買い控えは益々進むことが予想される。[鹿角市]
一般建築 公共工事の削減によって、官公需・民需ともに低調に推移している。また、他分野進出のための補助金額が少なく踏み切れない業者が多い。
トラック 軽油価格は前年同月と同じ水準(前月対比で20円の値下がり)となり、今後の値下がりに期待。依然として荷動きの回復は見られない。


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