秋田杉桶樽󠄀協同組合

沿革

木材資源に恵まれている秋田は木材に携わる職人が多くおります。
古くから桶や樽は生活に必要な道具でした。

しかし、いろいろなものに囲まれた現代は、生活に潤いをもたらす製品・工芸品として、
木の香り・木目の美しさが幅広く見直され、我々も開拓の道を歩んでいます。

そして我々も職人仲間から組合組織へと活動範囲が広がりました。
我々は現在も頑張っています。

大正12年 秋田県樽材同業組合の設立
昭和23年 秋田県木工業協同組合連合会:
桶・和樽・樽丸部門として発足
昭和58年 秋田杉桶樽協同組合を結成、法人化
昭和59年 国の伝統的工芸品『秋田杉桶樽』として指定
平成 8年 秋田県の伝統的工芸品に指定
平成20年 秋田杉桶樽協同組合を解散
平成21年 秋田杉桶樽協会が全ての事業・活動を引き継ぎ
平成30年 再度、秋田杉桶樽協同組合を結成

現在に至る。

加入団体

①伝統的工芸品産業振興協議会
②日本伝統工芸士会
③東北地域伝産法指定産地連絡協議会
④東北伝統工芸士会
⑤秋田県伝統的工芸品等産業振興協議会
⑥秋田県中小企業団体中央会

生活道具としての桶と樽

桶や樽つくりの歴史は古く、しかも暮らしに密接に関わってきました。
平安時代建造された秋田城跡からその破片が発見されています。

江戸時代は秋田藩主の奨励もあり、藩の保護のもと
『産地形成と樽屋仲間の掟』が定められ、昭和時代まで続きました。

秋田の桶や樽は頑丈さが人気となり、明治時代はご飯を入れる『おひつ』、家庭用の洗濯用『盥』、
大正時代は樽の需要が増し、酒樽・醤油樽、そして漬物桶・すし桶等、
しかし、1960年代初頭、時代の波により台所から姿を消していきました。

でも幕を閉じたわけではなく、
自然素材の温もりと人の手によって作り出される温かみが見直されてきております。

製法・工程

1【素材加工】丸太から柾目板・板目板の榑(縦長の板の小片)を作り、乾燥します。
2【榑加工】自然・人工乾燥により水分量を抑えた榑を特殊な刃物、外銑・内銑で外形を整えます。
3【たが加工】桶や樽の外周に合わせ、竹たがを編みます。銅や真鍮の場合は、継手加工をします。
4【組立て加工】榑立て・たがかけ・そこ入れ・蓋、工程の種類の多いところです。
5【付属加工】組立て仕上げをしながら、底蓋・栓・呑み口竹、等、製品に必要な作業をします。
6【塗り仕上げ】表面や内の木地磨きをして、必要に応じて、塗りを施します。
7【完成】

すべてが大切な工程です。

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