経営状況及び 主要事業の今後の考え方
 長引く景気低迷で経営状況ますます悪化
県内中小企業の経営状況を見ると、昨年と比較して「悪い」との回答が70.8%と最も多く、次いで「変わらない」が25.1%となっている。(図−1)
「良い」とした事業所は前年調査(11.7%)に比べて7.6ポイント低くなり、逆に「悪い」とした事業所は前年調査(35.2%)を35.6ポイントも上回った結果となった。
「悪い」とする事業所は規模による格差は見られず、ほぼ70%前後となっているが、「良い」とする事業所は「100〜300人」規模では6.8%、「1〜9人」規模では3.9%と規模が小さい事業所での「良い」とする割合が低くなっている。
業種別に見ると、「良い」は「サービス業」での10.0%が最も多く、次いで「食料品」の8.2%となっている。逆に「悪い」とする事業所は「金属・同製品」が84.4%と最も多く、次いで「建設業」の82.5%となっている。
又、主要事業の今後の考え方を見ると、「現状維持」が64.4%と最も多く、次いで「強化拡大」が19.1%、「縮少」が13.8%、「その他」2.8%の順となっている。(図−2)
「強化拡大」と回答した割合が最も高い業種は「サービス業」の34.5%で、逆に「縮少」と回答した割合が最も高い業種は「運輸業」の24.2%であった。
約8割の事業所で、今後は現状維持もしくは縮少傾向にあり、企業の活動意欲が停滞しているのが推測できる。
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