後継者の会 若紫 |
○国際教養大学生 味噌造り2013年6月29日、潟上市の天王グリーンランドで、国際教養大学(以下AIU)の学生さん8名と味噌造りを行いました。今までは小学生や幼稚園児への味噌造り教室の開催でしたが、今回は大学生、それも、海外からの留学生5名が参加した味噌造りです。若紫メンバーには、残念ながら英語が堪能な方がおりませんでした(笑)ので、通訳を国際教養大学の日本人学生さんにお願いしました。キャンパス内では会話は英語、ということで、流石の堪能さに驚かせられます。今回の味噌造りにあたって、まずは「醸造」という分野について実際に現場を見てみましょうということで、潟上市の小玉醸造株式会社様の蔵見学をさせていただきました。 味噌や醤油についての説明を受けると、気になったことやわからないことについての質問がその場で出されていました。「食べるけれど製造方法は初めて知った」ということでした。酵母や乳酸菌についての説明では、通訳の学生さんが、どのように訳せばいいのか大変苦労なさっておりました。専門用語ばかりで難しいですよね。 ちなみに、若紫スタッフからもいくつか質問が出ておりました。自社とは違う部分を知ることができるのは、良い勉強になると思います。 お酒の蔵も見せていただきました。ちらりとお話を聞いてみると、みなさんそれなりに飲まれる方のようでした(笑) お酒の製造についても、同様に質問が出ておりました。 小玉醸造様を一通り見学させていただいた後、天王グリーンランドへ向かいます。お昼時ということで、BBQスタイルでの昼食です。 折角なので、味噌・醤油・塩こうじといった当業界のアイテムをふんだんに使用。チキンの塩こうじ漬、ポークの味噌漬け、味噌ガッコ、味噌汁、味噌・醤油の焼きおにぎり。よくぞここまで揃えたものです(笑) 昼食が終わったら、いよいよ本番の味噌造りです。蒸した大豆と米こうじを合わせるようによく混ぜます。これに乳酸菌を加え、更に混ぜます。 混ぜたもので形を作って遊んでいる方もいらっしゃいました。粘土じゃないんだから(笑) なんだかんだでよく混ぜたら、空気を抜くために勢いよく樽に投げ込みます。空気を抜いて、雑菌の繁殖を抑えるためですね。 最後に上を平らにならして、ラップで蓋をして仕込終了。あとは、若紫会員の蔵にて熟成させて完成を待つのみです。 今回の仕込量は約60kg。速醸で3ヵ月後の醸しまつり、及びAIUの大学祭においての使用を考えております。もちろん、今回参加した学生さんにもお配りしますのでお楽しみに。 仕込終了後、本日最後のイベントとして、男鹿市の株式会社諸井醸造様を見学させていただきました。 しょっつるの製造を主に見学させていただきました。現場以外にも、数年前にイタリアで行われた魚醤フォーラムの資料や写真を見せていただいたりと勉強になりました。若紫スタッフからも魚醤についての質問が飛び交い、活発な意見交換会となっておりました。 今回は、学生さんと我々スタッフと、バスを借り切っての移動でしたので、学生さんとの触れあいの場が多く、また留学生とのお話=異文化に触れるという意味で、我々にとっても非常に面白い催しになりました。味噌・醤油蔵の見学ツアーというのも面白いかもしれませんね。 参加していただいたAIU学生さん、見学させていただきました小玉醸造株式会社様と株式会社諸井醸造様、本当にありがとうございました。 |